〔岩波書店、1964 年〕144 頁など)。他方で、しかしながら、「社会通念上の不能」として語られているものの内実が「Nichtzumutbarkeit」(期 待不可能)であるとする見解(松坂佐一『民法提要 債権総論(第 4 版)』〔有斐閣、1984 年〕79 頁)や、「社会生活における経験法則または取引上の通念にし たがえば、債務者が履行を実現することについてもはや期待可能性がないということである」(於保不二雄『債権総論(新版)』〔有斐閣、1972 年〕 104...