・ロング・ポジションでは、事業環境の急変に伴い企業が開発投資に関する費用を削減する動きが強まり、提供するソフトウェアの売上成長が鈍化したリックソフト、新型コロ ナウイルスの蔓延によって利用顧客が大きく増加し収益基盤が大きく成長したと予想していたところ無料ユーザーの課金化時期が予想よりも緩慢なことが株価評価の引き下がり につながったChatworkの株価が下落しました。
ソル・ジャパン・ファンド
ケイマン諸島籍/オープンエンド型契約型外国投資信託/円建て
(全体版)
作成対象期間
第 22 期
)
(
自:2020年 7 月 1 日
至:2021年 6 月30日
管理運用会社
スパークス・オーバーシーズ・リミテッド
毎々、格別のご愛顧にあずかり厚くお礼申し上げます。
さて、ソル・ジャパン・ファンド(以下「ファンド」といいます。)は、このたび、第22期の決算を行いました。ここに、運用状況をご報告申し上げます。今後とも一層のお引立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
ファンドの仕組みは、以下の通りです。
ファンド形態 | ケイマン諸島籍/オープンエンド型契約型外国投資信託/円建て | |
信託期間 | 信託証書の日付(1999年5月20日)から150年後の日まで(なお、xxxxは、1999年5月24日に運用が開始されました。) | |
繰上償還 | 受託会社は、以下の場合、ファンドを終了させることができます。 ● 管理運用会社が強制的に解散させられた場合 ● 受託会社の見解によれば、管理運用会社がその義務を適当に履行することができない場合 ● 管理運用会社がファンドの管理運用会社としての行為を中止し、受託会社が続く30日の期間に、管理運用会社の後継者を任命することができなかった場合 管理運用会社は、以下の場合、ファンドを終了させることができます。 ● ファンドの純資産総額が2億円を下回った場合 ● ファンドの存続が違法であるとされる法律が採択された場合 ● 管理運用会社の見解によれば、ファンドの存続が不得策で非実際的であるとみなされる場合 | |
運用方針 | 日本の株式市場の騰落又は金利の動向に関わりなく、投資元本を維持することを目指しつつ、投資元本の成長を提供することを目的とします。その目的達成のため、過小評価されている日本の株式等の買付け(ロング)及び過大評価されている魅力の乏しい日本の株式の空売り(ショート)を行います。 | |
主要投資対象 | 管理運用会社は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社(以下「投資運用会社」といいます。)の助言を受けて、主として日本の普通株式及びこれに関するデリバティブ証書についてレバレッジを設定し、リスク管理されたロング・ポジションとショート・ポジションを設定することによって、ファンドの投資目的を達成することを追求します。ロング・ポジションは、普通株式及び転換社債、ワラント及びオプションなど普通株式を対象証券とする円建てのさまざまなデリバティブ証書からなります。ロング・ポジションは、日本の金融商品取引所に上場されている有価証券及び未xxxx証券(ただし、店頭取引されるものに限ります。)を含みます。 管理運用会社は、上場された日本のエクイティ証券を、xxxxxその他の金融機関から借り入れることを意図します。借り入れた証券は、ショート・ポジションを作るために売却されます。 | |
ファンドの運用方法 | 管理運用会社は、ファンドに対し、管理・運用業務を提供しています。 投資運用会社は、管理運用会社に継続的に投資方針ガイダンスを提供するとともに、ファンドのポートフォリオの投資助言を行っています。 ファンドは、「投資政策委員会」を活用しています。「投資政策委員会」は、原則として月2回開催するほか、市況の変化など必要に応じ臨時に開催します。ファンドマネージャーは、「投資政策委員会」において承認された運用戦略に基づき、実際の投資活動を行います。 「投資政策委員会」は、運用調査部門、リスク管理部門、リーガル・コンプライアンス部門の責任者等をもって構成されています。 | |
主な投資制限 | ロング・ポジション | ファンドのロング・ポジションによる投資価額はファンド純資産価額の 100%を超えることができません。また、一つの会社又は団体の発行する証券についてのファンドのロング・ポジションは、ファンド純資産価額の20%を超えないものとします。 |
ショート・ポジション | ファンドは、ファンド純資産価額の100%を超えて空売りをしません。さらに、ファンドの保有する一発行会社が発行した証券のショート・ポジションの価額は、ファンド純資産価額の10%を超えることができません。 | |
レバレッジ | ファンドの投資金額はファンド純資産価額の200%を超えることができません。 | |
分配方針 | ファンドの方針は、収益を累積することです。通常の状況においては分配を行うことは予定されていません。従って、xxxxが受領した収益(配当、利息、その他の形式を問いません。)は、累積されファンド証券の純資産価格に反映されます。 |
Ⅰ.運用の経過等 (1)当期の運用の経過および今後の運用方針
■1口当り純資産価格等の推移について
(注1)騰落率は、税引前の分配金を再投資したものとみなして計算しています。以下同じです。なお、ファンドに分配金の支払い実績はありません。
(注2)ファンドの購入価額により課税条件は異なりますので、お客様の損益の状況を示すものではありません。
(注3)ファンドにベンチマークは設定されていません。
■1口当り純資産価格の主な変動要因
ファンドは、日本の株式に投資しています。当該期間を通じて平均して30%程度のネット・ポジション(※)を保有していたことから日本株式市場が上昇したこと、ロング投資のうち主に半導体、レストラン業界の個別銘柄が上昇したこと、ショート投資のうち健康・娯楽、ITサービスの個別銘柄が下落したことが1口当り純資産価格の上昇要因となりました。
※ネット・ポジション=ロング・ポジション-ショート・ポジション
■分配金について
該当事項はありません。
■投資環境について
当期の日本株式市場は当ファンドの参考指数であるTOPIXで見ると、期首に比べ+24.7%の上昇となりました。
局面毎の主な変動要因は下記の通りです。
(期首~2020年10月)
新型コロナウイルス感染症による経済混乱に対し世界各国の中央銀行が資金供給を潤沢かつ迅速に行ったことで、金融危機のリスクが減少したことに加え、各国政府による財政支出が景気回復を早めるとの見方から株式市場は大きく値を戻しました。しかし夏場以降は新型コロナウイルスの感染収束後の経済復興に対する期待と、感染再拡大による景気回復時期の遅れに対する懸念から株式市場は小幅の上昇となりました。
(11月~2021年3月)
米国で新型コロナワクチンが開発され投薬が開始されたこと、米国の追加経済対策に対する期待、世界的な低金利政策が継続される見通しが高いことから、世界経済に対する安心感が広まり、日本株式市場は上昇しました。
(4月~期末)
企業業績が回復基調にある一方で、世界的なインフレや米国の利上げに対する懸念、新型コロナウイルスの感染再拡大に対する先行き不透明感など強弱感が交錯し、株式市場は一進一退の展開となりました。
■ポートフォリオについて
ファンドでは株価に対して企業の価値が割安な銘柄にロング・ポジションで投資を行い、反対に割高な銘柄にショート・ポジションで投資を行うことで株式市場の影響を小さくしながら個別銘柄投資の成果を享受できるようポートフォリオを構築しています。
世界的な経済活動の再開を評価してネット・ポジション(※)は30%程度とファンドが考える中心的な投資スタンスとしました。期の半ばにかけて株式市場が上昇したことによって一部の企業の株価には割安感が薄れたと判断し、ロング・ポジション投資の比率を下げ、ショート・ポジション投資の比率を高めたことからネット・ポジションは20%台半ばの中心よりも低めの投資スタンスとしました。
期末にかけては企業業績の回復見通しが高まったと判断しロング・ポジション投資の比率を高めたことからネット・ポジションは30%台半ばの中心よりもやや高めの投資スタンスとしました。
※ネット・ポジション=ロング・ポジション-ショート・ポジション
(主なプラス要因)
・ロング・ポジションでは、新型コロナウイルス感染症の感染状況の影響を受けにくく着実に成長を続けるラーメンチェーンを運営するギフトが、またx首相が2050年までの温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると宣言したことで再生エネルギー発電設備の開発を手掛けるレノバが上昇しました。
・ショート・ポジションでは、新型コロナウイルスのワクチン開発を開始したことで株価が大きく上昇していた医薬品開発ベンチャー企業の株価が、開発に進展が見られないこと、世界的医薬品企業が供給するワクチンが世界中で接種が開始されたことで下落しました。また事業環境は良好なものの積極的な広告費用、販売促進費用によって収益が大きく低迷した出前サービスを提供する企業の株価が下落しました。
(主なマイナス要因)
・ロング・ポジションでは、事業環境の急変に伴い企業が開発投資に関する費用を削減する動きが強まり、提供するソフトウェアの売上成長が鈍化したリックソフト、新型コロナウイルスの蔓延によって利用顧客が大きく増加し収益基盤が大きく成長したと予想していたところ無料ユーザーの課金化時期が予想よりも緩慢なことが株価評価の引き下がりにつながったChatworkの株価が下落しました。
・ショート・ポジションでは、低金利と巣ごもり環境で不動産投資に対する需要が高まったことで業績が好調に推移した投資用不動産開発企業、暗号通貨市場が活況になったことで収益が急成長したオンライン証券会社の株価が上昇しました。
■投資の対象とする有価証券の主な銘柄
当期末現在における有価証券の主な銘柄については、後記「Ⅲ.ファンドの経理状況 (3) 投資有価証券明細xx」をご参照ください。
■今後の運用方針
ファンドでは株価に対して企業の価値が割安な銘柄にロングで投資を行い、反対に割高な銘柄に
ショート投資を行うことで株式市場の影響を小さくしながら個別銘柄投資の成果を享受できるよう投資を行います。
度重なる変異株の発生など、新型コロナウイルスの感染に収束の目途はたっていませんが、日本株式市場は日経平均株価で30,000円を回復するなど将来の経済回復を相当程度織り込んだ水準となっていま
す。デジタル化の急速な進展などに見られるように日本がコロナ禍を機に慣習やなれ合い、旧態依然としたルールが打ち壊され効率的で新しい社会に生まれ変わろうとしていることを先回りして評価しているとも考えられます。株式市場ではデジタルサービスに関連した企業は遠い将来の成長を評価して株価が評価される一方で、将来性を低く評価し保有する資産価値を大きく下回る株価水準で評価される企業も多くみられるなど、株式市場の中で企業を評価する尺度が混乱しているように見えます。
コロナ禍による一時的な変化と長期的な動きを、企業調査を通じて見極め、ロング・ショートそれぞれの投資機会を捉えていきます。
今後もスパークスの投資哲学に則り企業の本源的価値に注目して丁寧に投資を行う方針です。今後とも引き続きご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
(2)費用の明細
項目 | 項目の概要 |
管理運用報酬 | 純資産総額の年率1.5%(四半期毎に後払い) 管理運用会社は、ファンド資産の管理運用業務及びファンド証券の発行・販売・買戻業務、代行協会員業務(目論見書及び運用報告書の販売会社及び販売取扱会社への送付、ファンド証券1口当り純資産価格の公表業務及びこれらに付随する業務)、日本におけるファンド証券の販売・買戻しの取扱い業務等並びに投資運用・投資助言業務の対価として、管理運用報酬を受領し、管理運用報酬から、投資運用会社、代行協会員(ファンドの毎週の平均純資産総額の年率0.05%を四半期毎に後払い)、日本における販売会社及び販売取扱会社に対する報酬(ファンドの毎週のx x純資産総額の年率0.65%を四半期毎に後払い)を支払います。 |
実績報酬 | 当該会計年度における最終評価日の1口当りの買戻価格が、それに先立つ各会計年度における最終評価日の1口当りの買戻価格のうち最も高い金額を超えた場合、その超過金額の20%に相当する金額を、各会計年度の最終評価日後速やかに後払いします。なお、実績報酬は、管理運用会社が ファンド資産の管理運用業務の対価として、受領します。 |
受託会社報酬及び登録事務代行会社報酬 (※) | 受託会社、保管銀行及び登録事務代行会社は、ファンドの受託業務、保管業務及び登録事務代行業務の対価として、下記のとおり報酬を受領します。 (ⅰ) 固定年間保管・サービス報酬及びプライム・ブローカーに委託されている総資産額に基づく金額、並びに各評価日に発生し月毎に後払いされる受託会社の代理人に委託されている総資産額に基づく金額(毎月最低1,000米ドル) (ⅱ) 各評価日に発生し、月毎に後払いされる純資産額に基づく年間管理事務報酬(毎月最低受領額4,000米ドル) (ⅲ) 投資資産の売買についての固定の取引報酬 (ⅳ) ケイマン諸島金融庁に提出する年間税務申告書類の作成についての固定報酬 |
プライム・ ブローカレッジ 報酬(※) | ファンド又は受託会社の子会社の勘定に寄与する前貸し金の利息及びファンド又は受託会社の子会社のために行う空売りのための借株手数料を、借株業務の対価として、プライム・ブローカーであるゴールドマン・サックス・インターナショナルに支払います。また、さらに他の報酬が取 引額に応じて請求されます。 |
その他の費用・手数料(当期) (※) | 1.53% 監査報酬、支払配当金、配当源泉税、その他費用 |
(注1)(※)を付した報酬・費用は、ファンドの規模や運用による取引量に応じて異なりますので、事前に料率や上限額を表示できません。
(注2)上記の手数料・報酬等の合計額及びその上限額ならびにこれらの計算方法については、ファンドの運用状況、お申込金額や保有期間等に応じて異なりますので、あらかじめ表示することができません。
(注3)各報酬については、目論見書に定められている料率を記しています。「その他の費用・手数料(当期)」には運用状況等により変動するものや実費となる費用が含まれます。便宜上、当期のその他の費用・手数料の金額をファンドの当期末の純資産総額で除して100を乗じた比率を表示していますが、実際の比率とは異なります。
純資産総額 (単位:千円) | 1口当りの純資産価格 (単位:円) | |
第13会計年度末 (2012年6月30日) | 2,937,902 | 10,272 |
第14会計年度末 (2013年6月30日) | 3,482,786 | 13,829 |
第15会計年度末 (2014年6月30日) | 3,222,415 | 14,726 |
第16会計年度末 (2015年6月30日) | 2,724,097 | 16,085 |
第17会計年度末 (2016年6月30日) | 2,206,034 | 14,732 |
第18会計年度末 (2017年6月30日) | 1,788,643 | 16,500 |
第19会計年度末 (2018年6月30日) | 1,551,594 | 18,922 |
第20会計年度末 (2019年6月30日) | 1,432,016 | 18,970 |
第21会計年度末 (2020年6月30日) | 1,348,625 | 19,209 |
第22会計年度末 (2021年6月30日) | 1,273,622 | 22,413 |
計算日(各月の最終取引日) | 純資産総額 (単位:千円) | 1口当りの純資産価格 (単位:円) |
2020年7月31日 | 1,379,074 | 19,749 |
2020年8月28日 | 1,337,957 | 19,756 |
2020年9月25日 | 1,353,608 | 20,209 |
2020年10月30日 | 1,358,614 | 20,449 |
2020年11月27日 | 1,384,543 | 21,158 |
2020年12月28日 | 1,277,359 | 21,397 |
2021年1月29日 | 1,264,400 | 21,413 |
2021年2月26日 | 1,285,351 | 21,850 |
2021年3月26日 | 1,260,469 | 21,757 |
2021年4月30日 | 1,275,275 | 22,126 |
2021年5月28日 | 1,273,375 | 22,296 |
2021年6月25日 | 1,268,890 | 22,329 |
(注)ファンドの1口当りの純資産価格は、毎週1回金曜日に計算されます。金曜日がファンドの営業日でない場合は、通常かかる金曜日の直後の月曜日に計算されます。
(2)分配の推移
該当事項はありません。
(3)販売及び買戻しの実績
販売口数 | 本邦内における 販売口数 | 買戻し口数 | 本邦内における 買戻し口数 | 発行済口数 | 本邦内における 発行済口数 | |
第13会計年度 (2011年7月1日から 2012年6月30日まで) | 91 | 91 | 36,565 | 36,565 | 286,017 | 286,017 |
第14会計年度 (2012年7月1日から 2013年6月30日まで) | 0 | 0 | 34,172 | 34,172 | 251,845 | 251,845 |
第15会計年度 (2013年7月1日から 2014年6月30日まで) | 0 | 0 | 33,021 | 33,021 | 218,824 | 218,824 |
第16会計年度 (2014年7月1日から 2015年6月30日まで) | 809 | 809 | 50,273 | 50,273 | 169,360 | 169,360 |
第17会計年度 (2015年7月1日から 2016年6月30日まで) | 844 | 844 | 20,464 | 20,464 | 149,740 | 149,740 |
第18会計年度 (2016年7月1日から 2017年6月30日まで) | 0 | 0 | 41,340 | 41,340 | 108,400 | 108,400 |
第19会計年度 (2017年7月1日から 2018年6月30日まで) | 60 | 60 | 26,462 | 26,462 | 81,998 | 81,998 |
第20会計年度 (2018年7月1日から 2019年6月30日まで) | 131 | 131 | 6,642 | 6,642 | 75,487 | 75,487 |
第21会計年度 (2019年7月1日から 2020年6月30日まで) | 0 | 0 | 5,277 | 5,277 | 70,210 | 70,210 |
第22会計年度 (2020年7月1日から 2021年6月30日まで) | 0 | 0 | 13,384 | 13,384 | 56,826 | 56,826 |
下記各会計年度の販売および買戻しの実績および下記各会計年度末現在の発行済口数は、次のとおりです。
(1)本書記載のソル・ジャパン・ファンド(以下「ファンド」という。)の財務書類は、「特定有価証券の内容 等の開示に関する内閣府令」に基づき、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項ただし書の規定を適用して作成されている。この財務書類は、2021年6月30日に終了した会計年度に関する年次報告書中の財務書類を翻訳したものであり、日本の会計基準に準拠して作成されている。
(2)ファンドの原文の財務書類は、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第1条の3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)であるアーンスト・アンド・ヤング・リミテッドから監査証明に相当すると認められる証明を受けており、当該監査証明に相当すると認められる証明に係る監査報告書に相当するもの
(訳文を含む。)が当該財務書類に添付されている。 (3)ファンドの財務書類は日本円で表示されている。
(翻訳)
独立監査人の監査報告書
受託会社御中
ソル・ジャパン・ファンド
連結財務書類の監査に関する報告書意見
我々は、ソル・ジャパン・ファンド(以下「ファンド」という。)の2021年6月30日現在の連結貸借対照表ならびに同日に終了した年度についての連結損益及び剰余金計算書、連結受益者資本変動計算書および連結キャッシュ・フロー計算書ならびに重要な会計方針の要約を含む連結財務書類に対する注記からなる本連結財務書類について監査を実施した。
我々の意見では、本連結財務書類は、日本で一般にxx妥当と認められる会計基準に準拠して、2021年6月30日現在のファンドの財務状態及び同日に終了した年度における運用成績を、すべての重要な点において適正に表示している。
意見の根拠
我々は、国際監査基準(以下「ISAs」という。)に準拠して監査を実施した。当該基準に基づく我々の責任は、我々の報告書の「本連結財務書類の監査に関する監査人の責任」の項において詳述されている。我々は、職業会計士のための国際倫理規程(国際独立性基準を含む。)(以下「IESBA規程」という。)に従ってファンドから独立した立場にあり、IESBA規程に従って他の倫理的な義務も果たしている。我々は、我々が入手した監査証拠は、我々の監査意見の基礎となるに十分かつ適切であると確信している。
その他の情報
その他の情報は、未監査投資有価証券明細表から構成される。経営陣は、その他の情報に関して責任を負う。
連結財務書類に対する我々の意見は、その他の情報を対象としておらず、我々は、その他の情報に対する保証の結論をいかなる形式においても表明しない。
連結財務書類の監査に関する我々の責任は、上記のその他の情報を精読し、当該情報が、連結財務書類または我々が監査で入手した知識と著しく矛盾していないか、もしくは重大な虚偽表示があると思われるか否かについて検討することである。我々が実施した調査に基づき、当該情報に重大な虚偽表示があるという結論に達した場合、我々はその事実を報告する義務がある。この点に関し、我々に報告すべき事項はない。
本連結財務書類に対する経営陣及び受託会社の責任
経営陣は、日本で一般にxx妥当と認められる会計基準に準拠して本連結財務書類を作成し適正に表示することならびに不正によるか誤謬によるかを問わず、重大な虚偽表示のない連結財務書類の作成を可能にするために必要と経営陣が判断する内部統制に対して責任を負う。
連結財務書類の作成において、経営陣は、ファンドが継続企業として存続する能力を評価し、それが適用される場合には、経営陣がファンドの清算または運用の中止を意図している、もしくは現実的にそれ以外の選択肢がない場合を除き、継続企業の前提に関する事象を適宜開示し、継続企業の会計基準を使用する責任を負う。
受託会社は、ファンドの財務報告の過程を監督する責任を負う。
本連結財務書類の監査に関する監査人の責任
我々の報告は、全体としての貴殿に対してのみなされるものであり、その他のいかなる目的のためでもない。我々は、当該報告書の内容について、その他のいかなる者に対しても責任を負わない。
我々の目的は、不正によるか誤謬によるかを問わず、連結財務書類に全体として重大な虚偽表示がないか否かについて合理的な保証を得ること、及び監査意見を含む監査報告書を発行することである。合理的な保証は、高度な水準の保証ではあるが、ISAsに準拠して実施される監査が、重大な虚偽表示を常に発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正または誤謬により生じることがあり、単独でまたは全体として、当該連結財務書類に基づく利用者の経済的意思決定に影響を及ぼすことが合理的に予想される場合に、重大とみなされる。
ISAsに準拠した監査の一環として、監査中、我々は専門的判断を下し、職業的懐疑心を保っている。我々はまた、
-不正によるか誤謬によるかを問わず、連結財務書類における重大な虚偽表示のリスクを認識及び評価し、それらのリスクに対応する監査手続を策定及び実行し、我々の意見表明のための基礎として十分かつ適切な監査証拠を得る。不正による重大な虚偽表示を発見しないxxxは、共謀、偽造、意図的な削除、不正表示または内部統制の無効化によることがあるため、誤謬による重大な虚偽表示に比べて、より高い。
-ファンドの内部統制の有効性についての意見を表明するためではなく、状況に適した監査手続を策定するために、監査に関する内部統制についての知識を得る。
-使用される会計方針の適切性ならびに経営陣が行った会計上の見積り及び関連する開示の合理性を評価する。
-経営陣が継続企業の前提の会計基準を採用した適切性及び、入手した監査証拠に基づき、ファンドが継続企業として存続する能力に重大な疑義を生じさせる可能性のある事象または状況に関連する重要な不確実性の有無について結論を下す。重要な不確実性が存在するという結論に達した場合、我々は、当報告書において、連結財務書類における関連する開示に対して注意喚起し、当該開示が不十分であった場合は、監査意見を修正する義務がある。我々の結論は、当報告書の日付までに入手した監査証拠に基づく。しかし、将来の事象または状況が、ファンドが継続企業として存続しなくなる原因となることがある。
-開示を含む連結財務書類の全体的な表示、構成及び内容について、また、連結財務書類が、適正な表示を実現する方法で対象となる取引及び事象を表しているかについて評価する。
-連結財務書類に対する意見を表明するため、ファンド内の企業及び事業活動の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を収集する。我々は、グループ監査の指示、監督及び実施について責任を有する。我々は、我々の監査意見について単独で責任を負う。
我々は受託会社に、特に、計画した監査の範囲及び実施時期、ならびに我々が監査中に特定した内部統制における重大な不備を含む重大な監査発見事項に関して報告する。
アーンスト・アンド・ヤング・リミテッド
グランドケイマン、ケイマン諸島 2021年11月11日
(1)貸借対照表 | ソル・ジャパン・ファンド連結貸借対照表 | ||||
2021年6月30日現在 | |||||
資産の部 | 注 | 2021年 千円 | 2020年 千円 | ||
流動資産 現金及び現金等価物 | 39,113 | 84,860 | |||
投資持分証券、xx価値 | 5 | 811,170 | 819,892 | ||
未収配当金 | 1,827 | 670 | |||
xxxxxに対する債権 | 860,449 | 859,482 | |||
流動資産合計 | 1,712,559 | 1,764,904 | |||
資産合計 | 1,712,559 | 1,764,904 | |||
負債の部流動負債 空売り投資有価証券、xx価値 | 5 | 379,613 | 393,103 | ||
未払配当金 | 809 | 213 | |||
買戻未払金 | - | 5,008 | |||
管理運用会社に対する債務 | 10 | 5,174 | 5,131 | ||
未払実績報酬 | 10 | 45,430 | 5,271 | ||
未払費用及びその他負債 | 7,911 | 7,553 | |||
流動負債合計 | 438,937 | 416,279 | |||
負債合計 | 438,937 | 416,279 | |||
受益者資本資本金 | 3 | 568,263 | 702,095 | ||
剰余金 | 705,359 | 646,530 | |||
資本合計 | 1,273,622 | 1,348,625 | |||
受益者資本合計 | 1,273,622 | 1,348,625 | |||
負債及び受益者資本の合計 | 1,712,559 | 1,764,904 | |||
発行受益証券口数 | 3 | 56,826 | 口 | 70,210 | 口 |
受益証券1口当り純資産価格 | 7 | 22,413 | 円 | 19,209 | 円 |
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
(2)損益計算書
ソル・ジャパン・ファンド連結損益及び剰余金計算書 2021年6月30日終了年度
2021年 2020年
注 千円 千円
運用収益
受取配当金 7,971 13,453
投資有価証券にかかる実現純利益及び
未実現純評価益の変動 309,006 84,429
運用収益合計 316,977 97,882
運用費用
管理運用会社報酬 | 10 | 20,150 | 21,128 | |
管理事務報酬 | 10 | 5,104 | 5,224 | |
受託会社報酬 | 10 | 1,276 | 1,306 | |
監査報酬 | 4,730 | 4,324 | ||
支払配当金 | 4,650 | 6,906 | ||
借株手数料 | 10 | 14,132 | 19,453 | |
実績報酬 | 10 | 50,518 | 5,832 | |
配当源泉税 | 1,221 | 2,060 | ||
その他費用 | 8,861 | 13,277 | ||
運用費用合計 | 110,642 | 79,510 | ||
運用純利益 | 206,335 | 18,372 | ||
経常利益 | 206,335 | 18,372 | ||
純利益 | 206,335 | 18,372 | ||
受益証券の消却にかかる平準化 *増加 | (24,259) | (1,651) | ||
期首剰余金 | 646,530 | 677,147 | ||
剰余金の減少/受益証券の消却にかかる平準化 ** | (123,247) | (47,338) | ||
期末剰余金 | 705,359 | 646,530 |
* 受益証券買戻にかかる純利益平準化契約
** 当初発行価格10,000円及び純利益平準化に対する買戻価格の剰余金の総額
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
ソル・ジャパン・ファンド連結受益者資本変動計算書 2021年6月30日終了年度
総額千円
2019年7月1日現在 1,432,016
当期包括利益合計 18,372
期中における買戻可能受益証券の買戻し (101,763)
2020年6月30日および2020年7月1日現在 1,348,625
当期包括利益合計 206,335
期中における買戻可能受益証券の買戻し (281,338)
2021年6月30日現在 1,273,622
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
ソル・ジャパン・ファンド 連結キャッシュ・フロー計算書
2021年6月30日終了年度
2021年 千円 | 2020年 千円 | ||
運用活動によるキャッシュ・フロー当期利益 | 206,335 | 18,372 | |
調整: 投資持分証券の購入、xx価値 | (1,198,735) | (1,353,528) | |
投資持分証券の売却、xx価値 | 1,503,001 | 1,427,718 | |
投資持分証券にかかる実現純利益、xx価値 | (264,091) | (54,083) | |
投資持分証券にかかる未実現利益の純変動、xx価値運用資産及び負債の純変動: 未収配当金の(増加)/減少 | (44,944) (1,157) | (30,359) 3,630 | |
ブローカーに対する債権の(増加)/減少 | (967) | 41,598 | |
未払配当金の増加/(減少) | 596 | (1,049) | |
管理運用会社に対する債務の増加/(減少) | 44 | (290) | |
未払実績報酬の増加 | 40,159 | 4,321 | |
未払費用及びその他負債の増加/(減少) | 358 | (2) | |
運用活動により生じた現金純額 | 240,599 | 56,328 | |
財務活動によるキャッシュ・フロー 買戻可能受益証券の買戻しにかかる支払い | (286,346) | (99,783) | |
財務活動による現金純額 | (286,346) | (99,783) | |
現金および現金等価物の純減少 | (45,747) | (43,455) | |
期首における現金および現金等価物 | 84,860 | 128,315 | |
期末における現金および現金等価物 | 39,133 | 84,860 |
添付の注記は、連結財務書類の不可欠な一部である。
ソル・ジャパン・ファンド連結財務書類注記 2021年6月30日現在
(1)概況
ソル・ジャパン・ファンド(以下、「トラスト」という。)は、1999年5月20日付の信託証書により設立された、スパークス・オーバーシーズ・リミテッドを管理運用会社とし、HSBCトラスティー(ケイマン)リミテッドを 受託会社とする投資信託である。信託証書はケイマン諸島の法律に準拠している。トラストは、ケイマン諸島の
ミューチュアル・ファンド法に準拠して設定されている。トラストは1999年5月24日に取引を開始し、信託証書の日付から150年間の存続期間を有する。また、管理運用会社は、トラストの純資産額が2000年6月30日以降に2億円を下回った場合、いつでもトラストを終了することができる。2015年3月13日付の英文目論見書に準拠して、管理運用会社及び受託会社は、トラストの存続期間を追加で10年間延長することに合意した。
トラストの管理運用会社は、英国領バージン諸島にある国際的事業会社であるソル・ジャパン・リミテッドを設 立した。受託会社は、1998年10月26日にトラストに代わってソル・ジャパン・リミテッドの全株式を保有しており、ソル・ジャパン・リミテッドは、トラストのために投資有価証券を保有し、またデリバティブ取引を行っている。
ソル・ジャパン・ファンドとその子会社であるソル・ジャパン・リミテッドを以下総称して「ファンド」という。
ファンドの投資目的は、資本価値の維持のみならず、受益者に投資利益を提供することにある。管理運用会社は、割安な日本株式やデリバティブ商品を識別して購入し、割高で投資価値の低い日本株式を空売りすることにより、 これらの目的の達成を目指している。この投資は裁定取引を目的としないため、これらのロング及びショート・ポ ジションの間には、まったく関連及び連動性がないこともありうる。
ファンドの投資運用会社はスパークス・アセット・マネジメント株式会社である。プライム・ブローカー契約は、ソル・ジャパン・リミテッド及びゴールドマン・サックス・インターナショナルの間で締結されている。
2007年6月30日終了年度から、連結財務書類の作成にあたって、日本で一般にxx妥当と認められる会計基準が使用されている。
(2)重要な会計方針
2.1. 会計基準 | 本連結財務書類は、日本で一般にxx妥当と認められる会計基準(以下「日本会計基準」という。)に準拠して作成されている。 本連結財務書類注記には、日本会計基準において要求されていないが追加情報として表示されている情報が含まれている。日本国外の読み手が見慣れている様式で本連結財務書類を表示するために、一定の再分類が行われている。 |
2.2. 連結範囲 | 連結子会社数:1社 連結子会社名:ソル・ジャパン・リミテッド |
2.3. 連結方針 | 本連結財務書類はトラスト及びその子会社の財務諸表を含んでいる。すべての重要な 連結会社相互間の債権債務及び取引は連結上相殺消去されている。 |
2.4. 有価証券の評価基準及び評価方法 | xx価値で評価された投資有価証券及びxx価値で評価された空売り有価証券 投資持分証券(空売り有価証券を含む。)は、平均原価法によりxx価値で測定される。xxxx証券は、評価日における証券取引所の終値または評価日の評価時点前の最終取引価格で評価される。証券取引所が評価日の評価時点後に終了した場合には、評価日直前の証券取引所終了時の終値を参照して評価する。終値が入手できない場合には、有価証券はその投資の主要な証券取引所における最終の入手可能な売り呼値と買い呼値の仲値で評価する。 買い呼値、売り呼値、取引値のわからない有価証券については、管理運用会社の決定した価格を用いる。 当会計年度中に、ファンドは、取引値のわからない有価証券を保有していなかった。 |
2.5. デリバティブの評価基準及び評価方法 | 指数オプション ファンドは、デリバティブ活動を時価基準で計上している。市場価値は取引所の取引価額で決定される。 先物契約 先物契約は、主要な証券取引所における評価日現在の決済価格で評価される。 |
2.6. 売買利益及び損失の認識 | 投資有価証券の売却から発生する実現損益は、取引日基準で計上され、平均原価法に基づいて計算され、連結損益及び剰余金計算書に計上される。投資有価証券に係る未実現評価損益は、連結貸借対照表日における純資産額に含まれ、投資有価証券に係る未実 現評価損益の変動額は、連結損益及び剰余金計算書に含まれている。 |
2.7. 現金及び現 金等価物 | 現金及び現金等価物とは、銀行預金及び取得日から起算して3ヶ月以内に満期の到来 する利付預金をいう。銀行預金は、xx価値で計上される。 |
2.8. 配当収入及 び費用 | 配当収入及び費用は、配当権利落日に計上されている。連結損益及び剰余金計算書に おいて、受取配当金は、回収不能源泉税控除前の金額で、個別に表示されている。 |
2.9. 外貨建取引 | 機能通貨以外の外貨における取引は、取引日の為替レートにより計上される。外貨建 の貨幣性資産及び負債は、報告期間末の為替レートにより機能通貨に再換算されている。 |
(3)資本取引
1.発行済み受益証券 | 2021年6月30日現在 受益証券口数 | 2020年6月30日現在 受益証券口数 |
期首 | 70,210 | 75,487 |
受益証券発行 | - | - |
受益証券買戻 | (13,384) | (5,277) |
期末 | 56,826 | 70,210 |
2.資本※ | ||
千円 | 千円 | |
期首 | 702,095 | 754,869 |
受益証券発行 | - | - |
受益証券買戻 | (133,832) | (52,774) |
期末 | 568,263 | 702,095 |
※受益証券1口当り10,000円(当初募集価格)とみなす。 |
(4)分配
2021年6月30日終了年度において、分配金は支払われなかった(2020年:該当なし)。
ファンドの方針は、収益を積み上げることである。通常の状況において利益の分配を行うことを提案しない。したがって、ファンドが受領したどのような収益であれ(配当金、利息、その他)ファンドに留保され、ファンドの純資産額に反映される予定である。
(5)金融商品
5.1. 金融商品の状況に関する事項
内容 | |
I)金融商品に対する取組方針 | ファンドは、規制されたミューチュアル・ファンドとして登録されたケイマン諸島の投資信託である。投資目的は、英文目論見 書及び信託証書に記載されている。 |
Ⅱ)金融商品の種類及びリスク | i.金融商品の種類 2021年6月30日終了年度中にファンドが投資した金融商品の種類は、下記のとおりである。 ・有価証券 2021年6月30日現在の保有有価証券一覧は、「未監査投資有価証券明細表」に表示されている。 ・デリバティブ商品 デリバティブ商品は、ファンドの投資戦略の遂行のために活用される。2021年6月30日現在、デリバティブ商品は保有されていなかった。 ・現金及び現金等価物 ⅱ.金融商品のリスク ファンドの活動は、下記のリスクにさらされている。 A)市場リスク -価格リスク -金利リスク -為替リスク B)流動性リスク C)信用リスク |
Ⅲ)リスク管理体制 | 投資運用会社は、日々のリスク管理プロセスにおいて、ファンドにおけるリスクを抑えることを目指す。投資運用会社のリスク 管理チームは、リスクの監視を担当する。 |
Ⅳ)金融商品の評価についての補足説明 | ファンドの資産は、市場で値付けされた投資有価証券の価額に基づいて評価される。投資評価のための相場価格が入手できない場合には、合理的に査定された価格に基づいて計算される。この場合、他の評価方法で算出される価格とは異なることがある。デリバティブ取引の契約価格は、注記6「デリバティブ取引」において開示されているデリバティブ取引の市場リスクに対するエク スポージャーの指標ではない。 |
5.2. 金融商品の時価
内容 | |
I)貸借対照表における金額、時価及び差額 | 原則的に、ファンドが保有するすべての金融商品は時価評価されており、連結貸借対照表における金額と時価に差はない。 |
Ⅱ)時価の算定方法 | i.有価証券 有価証券の評価方法は「(2)重要な会計方針 2.4. 有価証券の評価基準及び評価方法」に記載されている。 ⅱ.デリバティブ商品 デリバティブ商品の評価方法は「(2)重要な会計方針 2.5.デリバティブの評価基準及び評価方法」に記載されている。 ⅲ.その他の金融商品 その他の金融商品は、帳簿価格で評価される。 |
5.3. 投資有価証券に対する注記
種類 | 2021年6月30日現在のxx価値(千円) | 2021年6月30日現在の未実現利益(千円) |
普通株式 | 811,170 | 193,893 |
合計 | 811,170 | 193,893 |
空売り有価証券-普通株式 | (379,613) | 19,014 |
合計 | (379,613) | 19,014 |
種類 | 2020年6月30日現在のxx価値(千円) | 2020年6月30日現在の未実現利益(千円) |
普通株式 | 819,892 | 140,606 |
合計 | 819,892 | 140,606 |
空売り有価証券-普通株式 | (393,103) | 27,355 |
合計 | (393,103) | 27,355 |
(6)投資デリバティブ契約
通常の業務において、ファンドは、投資活動の際にデリバティブ金融商品と関連する取引を行う。2021年6月30日現在、ファンドは、デリバティブ契約を保有していない。概して、デリバティブ契約はファンドの投資戦略の構成要素として機能し、主に、ファンドの業績を向上させるため、組織的な投資を行うために使用される。
デリバティブ契約は、市場、信用及び流動性リスクを含むデリバティブ以外の金融商品と同様に、さまざまなリスクを有している。全体的なリスク管理方針の一環として、ファンドはこれらのリスクならびに投資活動に関連するリスクを総合的に管理しており、その他のカテゴリーの投資からデリバティブ損益を利益の表示目的で区別することはない。
19,209円
22,413円
受益証券1口当り純資産価格
2020年6月30日現在
2021年6月30日現在
2021年6月30日及び2020年6月30日現在、先物契約はなかった。 (7)受益証券1口当りの情報
(8)オフ・バランス・シート・リスクまたは信用リスクの集中のある金融商品
ブローカーに対する債権債務の金額には、連結貸借対照表日現在、未決済の有価証券取引についてのファンドのプライム・ブローカーに対する未収入金あるいは未払金が含まれている。ファンドの有価証券取引は通常、実質的にすべての資産を有価証券の借入あるいは他の金融取引の為にブローカーに委託するというプライム・ブローカー契約に基づき、ゴールドマン・サックス・インターナショナルにより決済されている。
2021年6月30日現在、ブローカーから支払われるべき金額は380,947,600円(2020年:390,304,750円)であり、ショート・ポジションが終了するまで使用制限がなされていた。残りの479,501,136円(2020年:469,176,785
円)は、プライム・ブローカーから支払われるべき486,775,467円(2020年:469,176,785円)からプライム・ブローカーに支払うべき7,274,331円(2020年:0円)を差し引いた残高である。その引出しまたは使用については制限がなされていなかった。2021年6月30日及び2020年6月30日現在、すべての有価証券は、有価証券空売り取引の担保の為、プライム・ブローカーによって保有されていた。
空売り投資有価証券(以下「空売り」という)は、連結貸借対照xx、負債として計上されている。空売りとは、ファンドが未だ保有していない有価証券を市場における時価で購入するファンドの義務である。従って、ファンド の義務の履行によりオフ・バランス・シート・リスクをもたらすこれらの取引は、連結貸借対照xx認識されてい る金額を超えることがありうる。
2021年6月30日及び2020年6月30日現在、xxxxは英国のプライム・ブローカーに対し個別のカウンターパーティ信用リスクを有していた。さらに、すべての現金及び現金等価物は香港上海銀行に預けられていた。しかし、ファンドは、ムーディーズの格付がA1であるゴールドマン・サックス・インターナショナル(2020年:A1)及びAa3である香港上海銀行(2020年:Aa3)といった、高い信用格付を有する信頼性の高い世界的な銀行及びブローカーと取引を行うため、ファンドの信用リスクに対する直接的なエクスポージャーは抑えられている。
(9)関連当事者取引
ファンドは、バミューダに設立された法人であるスパークス・オーバーシーズ・リミテッドによって管理運用されている。スパークス・オーバーシーズ・リミテッドは、受託会社の方針及び管理のもとで、ファンドの資産の投資を行う責任を負っている。管理運用会社は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社を投資運用会社に任命している。
管理運用会社であるスパークス・オーバーシーズ・リミテッドならびに受託会社及び管理事務代行会社であるH SBCトラスティー(ケイマン)リミテッドに対して支払われる報酬の詳細については、連結財務書類注記10に記載されている。
(10)報酬
管理事務報酬
HSBCトラスティー(ケイマン)リミテッドは、月間4,000米ドルを最低受取額として、ファンドの総資産額に対して年率0.1%の管理事務報酬を受領する権利を有する。この金額は各評価日に計上され、毎月後払いで支払われる。
2021年6月30日終了年度中の管理事務報酬は5,103,830円(2020年:5,223,934円)であり、2021年6月30日現在このうち478,227円(2020年:451,666円)が未払であった。
管理運用会社報酬
管理運用会社は、各評価日において計算されるファンドの純資産額に対して年率1.5%の報酬を、四半期ごとに後払いで受領する権利を有する。管理運用会社は、ファンドから受領した報酬から、投資運用会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社に対して、投資運用会社報酬を支払う責任を有する。
2021年6月30日終了年度中の管理運用会社報酬は20,149,927円(2020年:21,127,850円)であり、2021年6月30日現在このうち5,174,169円(2020年:5,130,496円)が未払であった。
実績報酬
管理運用会社は、年次後払いで、各会計年度における最終評価日、または最終評価日後すみやかに実績報酬を受領する権利を有する。報酬金額は、一会計年度において、その会計年度における最終評価日の1口当りの実現価額
(実績報酬の発生分やすべての端数調整を加味する前の数字)がその前の実績報酬が支払われたあらゆる年度の最終評価日に達成された1口当りの実現価額のうち、最も高い金額(実績報酬の発生分をすべて加味するが、すべての端数調整を加味する前の数字)を超えた金額の20%に当たる金額となる。また、受益証券が発行された最初の会計年度の実績報酬は、1口の公募価格である1万円に、その会計年度の最終評価日において既発行の口数を乗じた金額を超えた分の20%となる。
実績報酬の発生分は、各評価日に1口当りの純資産価格を計算して算出される。受益証券が買戻された場合、かかる受益証券に関して発生した実績報酬は、ファンドから管理運用会社に対して直ちに支払われる。
2021年6月30日終了年度中の実績報酬は50,518,406円(2020年:5,832,137円)であり、2021年6月30日現在このうち45,430,343円(2020年:5,271,339円)が未払であった。
受託会社報酬
HSBCトラスティー(ケイマン)リミテッドは、年間5,000米ドルと、ゴールドマン・サックス・インターナショナルに委託されている総資産額の年率0.05%、ならびに受託会社の代理人であるHSBCインスティチューショナル・トラスト・サービシズ(アジア)リミテッドに委託されている総資産額の年率0.1%に相当する保管・サービス報酬を受領する権利を有する。これらは各評価日に計上され、月間1,000米ドルを最低受取額として毎月後払いで支払われる。
2021年6月30日終了年度中の受託会社報酬は1,275,955円(2020年:1,305,985円)であり、2021年6月30日現在このうち119,556円(2020年:112,917円)が未払であった。
さらに、HSBCトラスティー(ケイマン)xxxxxは、xxxxが実行した取引に対する取引取扱手数料を受領する権利を有する。
借株手数料
ゴールドマン・サックス・インターナショナルは、トラストの勘定で空売りのための有価証券を貸与することにより、借株手数料を受領する権利を有する。借株手数料は、プライム・ブローカーからの株式借入れに対する手数料として、プライム・ブローカーに支払われる報酬である。2021年に発生した借株手数料は、14,131,674円(2020年:19,453,464円)であった。2021年6月30日及び2020年6月30日現在、未払借株手数料はなかった。
(11)後発事象
本財務書類は、2021年6月30日現在の状況に基づいて作成されており、それより後に発生した事象を考慮すると、ファンドは総額1,500,000円の発行および総額10,311,182円の買戻しをそれぞれ計上した。COVID-19の影
響については、2021年6月30日現在の財務書類に調整は加えられていない。
(3)投資有価証券明細xx
ソル・ジャパン・ファンド未監査投資有価証券明細表 2021年6月30日現在
投資持分証券(2021年6月30日現在)普通株式
日本
銘柄 | 保有株数 | xx価値 | 純資産比率 (%) | |
単価 (日本円) | 総額 (千円) | |||
オーディオ/ビデオ製品 | ||||
ソニーグループ | 700 | 10,815 | 7,571 | 0.59 |
自動車-乗用車及び軽トラック | ||||
SUBARU | 6,900 | 2,192 | 15,121 | 1.19 |
化学-各種 | ||||
神戸天然物化学 | 2,200 | 1,334 | 2,935 | 0.23 |
コンピュータ・サービス/金融 | ||||
GMOペイメントゲートウェイ | 800 | 14,470 | 11,576 | 0.91 |
コンピュータ・ソフトウェア | ||||
Chatwork | 22,800 | 1,096 | 24,989 | 1.96 |
コンピュータ・サービス | ||||
オロ | 9,600 | 3,950 | 37,920 | 2.98 |
ウイングアーク1st | 3,900 | 2,270 | 8,853 | 0.69 |
コンサルティング・サービス | ||||
プラスアルファ・コンサルティング | 6,000 | 2,822 | 16,932 | 1.33 |
化粧品及びトイレタリー | ||||
I-ne | 6,200 | 5,670 | 35,154 | 2.76 |
多角金融機関 | ||||
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 40,100 | 600 | 24,064 | 1.89 |
各種鉱物 | ||||
住友金属鉱山 | 3,200 | 4,325 | 13,840 | 1.09 |
電子部品-雑貨 | ||||
xx製作所 | 4,300 | 8,482 | 36,473 | 2.86 |
電子部品-半導体 | ||||
QDレーザ | 11,400 | 1,570 | 17,898 | 1.40 |
RS Technologies | 1,300 | 6,540 | 8,502 | 0.67 |
SUMCO | 16,600 | 2,725 | 45,235 | 3.55 |
UTグループ | 12,700 | 3,240 | 41,148 | 3.23 |
企業ソフトウェア/サービス | ||||
リックソフト | 900 | 2,021 | 1,819 | 0.14 |
娯楽ソフトウェア | ||||
xxxx | 2,100 | 4,740 | 9,954 | 0.78 |
工作機械及び関連製品 | ||||
DMG森精機 | 26,900 | 1,994 | 53,639 | 4.21 |
THK | 6,100 | 3,315 | 20,221 | 1.59 |
ソル・ジャパン・ファンド未監査投資有価証券明細表 2021年6月30日現在
投資持分証券(2021年6月30日現在)(続き)普通株式(続き)
日本
銘柄 | 保有株数 | xx価値 | 純資産比率 (%) | |
単価 (日本円) | 総額 (千円) | |||
機械-電気製品 | ||||
ディスコ | 400 | 33,950 | 13,580 | 1.07 |
SMC | 700 | 65,650 | 45,955 | 3.61 |
医療-生体臨床/遺伝子 | ||||
モダリス | 3,800 | 1,735 | 6,593 | 0.52 |
医療-医薬品 | ||||
第xx共 | 4,500 | 2,395 | 10,775 | 0.85 |
医療-介護施設 | ||||
アンビスホールディングス | 5,700 | 6,430 | 36,651 | 2.88 |
医療情報システム | ||||
JMDC | 4,100 | 5,540 | 22,714 | 1.78 |
医療研究所及び検査サービス | ||||
ペプチドリーム | 8,300 | 5,450 | 45,235 | 3.55 |
医療製品 | ||||
コラントッテ | 300 | 1,100 | 330 | 0.03 |
金属-銅 | ||||
日本電解 | 2,200 | 2,614 | 5,751 | 0.45 |
不動産運用/開発 | ||||
ダイビル | 2,900 | 1,402 | 4,066 | 0.32 |
東急不動産ホールディングス | 61,300 | 668 | 40,948 | 3.21 |
レクリエーション施設 | ||||
Fast Fitness Japan | 7,490 | 4,510 | 33,780 | 2.65 |
小売-外食 | ||||
ギフト | 23,100 | 2,524 | 58,304 | 4.58 |
半導体機器 | ||||
東京エレクトロン | 600 | 48,080 | 28,848 | 2.27 |
ワイヤ及びケーブル製品 | ||||
古河電気工業 | 8,600 | 2,767 | 23,796 | 1.87 |
投資持分証券合計 (取得原価 617,277,232円) | 811,170 | 63.69 |
空売り投資有価証券(2021年6月30日現在)普通株式
日本
ソル・ジャパン・ファンド未監査投資有価証券明細表 2021年6月30日現在
銘柄 | 保有株数 | xx価値 | 純資産比率 (%) | |
単価 (日本円) | 総額 (千円) | |||
航空宇宙/防衛-機器 | ||||
ジャムコ | 4,000 | 1,105 | 4,420 | 0.35 |
電化製品 | ||||
ホシザキ | 900 | 9,440 | 8,496 | 0.67 |
アプリケーション・ソフトウェア | ||||
アプリックス | 20,100 | 208 | 4,181 | 0.33 |
HENNGE | 1,100 | 3,805 | 4,185 | 0.33 |
自動車-乗用車及び軽トラック | ||||
三菱自動車 | 68,600 | 312 | 21,403 | 1.68 |
日産車体 | 8,800 | 717 | 6,310 | 0.49 |
電池/電池システム | ||||
ジーエス・ユアサコーポレーション | 2,800 | 2,835 | 7,938 | 0.62 |
建築-住宅/商業用 | ||||
xxグループホールディングス | 6,900 | 2,860 | 19,734 | 1.55 |
商業銀行(非米国) | ||||
セブン銀行 | 58,800 | 236 | 13,877 | 1.09 |
商業サービス | ||||
弁護士ドットコム | 1,300 | 9,720 | 12,636 | 0.99 |
メドレー | 1,700 | 4,800 | 8,160 | 0.64 |
コンピュータ・サービス | ||||
タスキ | 2,400 | 1,751 | 4,202 | 0.33 |
コンピュータ・ソフトウェア | ||||
マクアケ | 2,700 | 6,530 | 17,631 | 1.38 |
化粧品及びトイレタリー | ||||
コーセー | 400 | 17,480 | 6,992 | 0.55 |
資生堂 | 900 | 8,171 | 7,354 | 0.58 |
Eコマース/製品 | ||||
北の達人コーポレーション | 12,600 | 494 | 6,224 | 0.49 |
Eコマース/サービス | ||||
BASE | 6,100 | 1,689 | 10,303 | 0.81 |
出前館 | 6,300 | 1,548 | 9,752 | 0.76 |
鎌倉新書 | 7,800 | 1,006 | 7,847 | 0.62 |
電子部品-雑貨 | ||||
日本シイエムケイ | 12,600 | 431 | 5,431 | 0.43 |
電子コネクタ | ||||
イリソ電子工業 | 2,500 | 5,360 | 13,400 | 1.05 |
企業ソフトウェア/サービス | ||||
Sun Asterisk | 2,400 | 2,270 | 5,448 | 0.43 |
ソル・ジャパン・ファンド未監査投資有価証券明細表 2021年6月30日現在
空売り投資有価証券(2021年6月30日現在)(続き)普通株式(続き)
日本
銘柄 | 保有株数 | xx価値 | 純資産比率 (%) | |
単価 (日本円) | 総額 (千円) | |||
金融-リース会社 | ||||
FPG | 6,100 | 742 | 4,526 | 0.36 |
ジャパンインベストメントアドバイザー | 2,700 | 1,494 | 4,034 | 0.32 |
東京センチュリー | 2,100 | 5,970 | 12,537 | 0.98 |
ガス-供給 | ||||
東邦瓦斯 | 1,800 | 5,440 | 9,792 | 0.77 |
機械-一般産業 | ||||
三菱重工業 | 3,300 | 3,269 | 10,788 | 0.85 |
医療-生体臨床/遺伝子 | ||||
アンジェス | 16,100 | 894 | 14,393 | 1.13 |
医療-医薬品 | ||||
ゼリア新薬工業 | 6,600 | 2,095 | 13,827 | 1.09 |
医療研究所及び検査サービス | ||||
ブライトパス・バイオ | 12,200 | 192 | 2,342 | 0.18 |
紙及び関連製品 | ||||
日本製紙 | 13,200 | 1,244 | 16,421 | 1.29 |
不動産管理/サービス | ||||
xxx託 | 1,700 | 12,150 | 20,655 | 1.62 |
研究開発 | ||||
ユーグレナ | 3,300 | 914 | 3,016 | 0.24 |
小売-コンビニエンス・ストア | ||||
ローソン | 2,400 | 5,140 | 12,336 | 0.97 |
小売-ディスカウント | ||||
イオン | 4,200 | 2,985 | 12,537 | 0.98 |
小売-外食 | ||||
コロワイド | 3,300 | 1,981 | 6,537 | 0.51 |
クリエイト・レストランツ・ホールディングス | 5,800 | 912 | 5,290 | 0.42 |
ペッパーフードサービス | 5,900 | 475 | 2,803 | 0.22 |
繊維-衣料品 | ||||
デサント | 2,300 | 3,095 | 7,119 | 0.56 |
治療 | ||||
テラ | 8,200 | 221 | 1,812 | 0.14 |
玩具 | ||||
任天堂 | 200 | 64,620 | 12,924 | 1.01 |
空売り投資有価証券合計 (手取額 398,627,083円) | 379,613 | 29.81 |
該当事項はありません。