ファンド形態 ケイマン籍オープン・エンド型契約型外国投資信託 信託期間 後記「償還」に記載される規定に従い早期終了する場合を除き、ファンドは、基本信託証書の日付より149年後に満了する期間が終了した場合に終了します。 償還 ファン ドは、以下のいずれかの事由が最初に発生した時に償還されます。①適用ある法律により要求される場合②管理会社による後任の販売会社が選任されないまま、受益証券の全販...
NKプレミアムCATボンド・ファンド
ケイマン籍オープン・エンド型契約型外国投資信託
運用報告書(全体版)
作成対象期間:第1期(2018年11月15日~2019年5月31日)
受益者の皆様へ
平素より格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、オフショア・ストラテジー・ファンド−NKプレミアムCATボンド・ファンド(以下「ファンド」といいます。)は、このたび、第1期の決算を行いました。ここに、運用状況をご報告申し上げます。
今後とも一層のお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
管理会社:インターナショナル・マネジメント・サービシズ・リミテッド
代行協会員:SMBC日興証券株式会社
ファンドの仕組みは次のとおりです。
ファンド形態 | ケイマン籍オープン・エンド型契約型外国投資信託 | ||
信託期間 | 後記「償還」に記載される規定に従い早期終了する場合を除き、xxxxは、基本信託証書の日付より149年後に満了する期間が終了した場合に終了します。 | ||
償還 | ファンドは、以下のいずれかの事由が最初に発生した時に償還されます。 ①適用ある法律により要求される場合 ②管理会社による後任の販売会社が選任されないまま、受益証券の全販売会社が退任した場合 ③管理会社による後任の代行協会員が選任されないまま、ファンドの代行協会員が退任した場合 ④当初払込日から6か月以降の評価日において純資産価額が20百万米ドルまたは販売会社と協議の上、管理会社および投資運用会社が決定するその他の金額を下回り、管理会社が投資運用会社と協議の上、受託会社への書面通知を行うことによりファンドの終了を決定した場合 ⑤ファンドを継続することまたは他の法域に移転することが違法となり、または受託会社または管理会社の意見によれば、実務的でなく、非経済的、不適切、もしくはファンドの受益者の利益に反する場合 ⑥ファンドの発行済の受益証券がすべて買い戻された場合(任意買戻しによるかまたは強制買戻しによるかを問いません。) ⑦ファンドの受益者がファンド決議で決定した場合 ⑧受託会社および管理会社がファンドの解散に合意した場合 ⑨基本信託証書の日付に開始し、その日付より149年後に満了する期間が終了した場合 ⑩受託会社が退任の意思を書面により通知した場合、または受託会社につき強制もしくは任意清算が開始された場合において、受託会社または管理会社が、当該通知の受領後または清算の開始後90日以内に、受託会社または投資運用会社に受け入れ可能であってかつ、受託会社の後任として受託会社の職務を引き継ぐ用意のある他の会社を任命するかまたは任命させることができない場合 ⑪管理会社が退任の意思を書面により通知した場合において、基本信託証書の規定に従って 後任の管理会社が60日以内に任命されない場合 | ||
運用方針 | ファンドの投資目的は、保険リンク証券(いわゆるCATボンド)のパフォーマンスのエクスポージャーを取ることにより、リスク調整後絶対リターンを達成することです。xxxxは、ケイマン諸島の会社法の下で設立された有限責任の免税会社であるNK CATボンド・ファンド(以下「マスター・ファンド」といいます。)に投資することにより、この投資目的の達成を目指します。 | ||
主要投資対象 | ファンド | <米ドルクラス> | NK CATボンド・ファンド米ドルクラスA証券 |
<円(ヘッジあり)クラス> | NK CATボンド・ファンド日本円ヘッジクラスA証券 | ||
マスター・ファンド | CATボンド等 | ||
ファンドの運用方法 | ●ファンドはマスター・ファンドに対するフィーダー・ファンドの役割を果たし、ファンド資産の実質的にすべてがマスター・ファンドに投資されます。 ●マスター・ファンドは、主に地震、熱帯低気圧、ハリケーン、竜巻、洪水その他の自然ま たは天候に関連する特定の災害事由が発生しないことを条件として、元本の返済および利息の支払いがなされるCATボンドに投資を行います。 | ||
主な投資制限 | ファンドの総資産の50%超は、金融商品取引法第2条第1項に規定される「有価証券」(金融商品取引法第2条第2項各号に規定される有価証券とみなされる権利を除きます。)に投資されます。 また、管理会社または投資運用会社は、ファンドのために以下の投資制限に従います。 ①投資会社でない単一の会社につき、管理会社が運用するすべての集団投資ファンドによって保有される、議決権が付与されている当該会社の株式の総数が、当該会社の株式を取得することにより、議決権が付与されている当該会社のすべての発行済み株式の総数の50%を超える場合、当該会社の株式を取得することができません。 ②私募株式、非上場株式または不動産その他の非上場であるか、または、即時に換金できない投資対象について、ファンドの保有するこれらの投資対象の総評価額がその取得直後において直近の入手可能な純資産価額の15%を超える場合、ファンドはかかる投資対象を取得することができません。ただし、当該投資対象の評価方法が投資信託説明書(請求目論見書)で明示的に開示され、かつ、かかる投資対象の価格の透明性を確保するための適切 な措置を講じている場合、かかる制限は、投資対象の取得を妨げないものとします。 |
(次頁へ続きます。)
③管理会社または投資運用会社もしくはそれらの取締役を相手方として取引することができません。 ④受益者の利益を害するか、または、ファンドの資産の適切な運用に反する取引(管理会社または受益者以外の第三者の利益を図る取引を含むが、これに限られません。)を行いません。 ⑤有価証券を空売りすることができません。 ⑥ファンドの純資産価額の10%を超えて借入れを行ってはなりません。ただし、合併等の特別な緊急事態の場合は一時的に(いかなる場合も12か月を超えることなく)、10%を超過することができます。 ⑦ヘッジ目的のためにのみデリバティブ取引またはその他類似の取引(差金決済されない通貨先渡取引を除きます。)を行うことができます。投資運用会社は、デリバティブ取引またはその他類似の取引(差金決済されない通貨先渡取引を除きます。)の想定元本がファンドの純資産総額を超えないように運用し管理します(いわゆる簡便法)。 ⑧単一の発行体の株式または投資信託受益証券(マスター・ファンドを除きます。)の価額 (以下「株式等エクスポージャー」といいます。)が、ファンドの純資産総額の10%を超えることとなる場合、当該株式または当該受益証券を保有することはできません(かかる株式等エクスポージャーは、日本証券業協会規則にしたがって算出されます。)。 ⑨デリバティブのポジションからある単一のカウンターパーティーまたはデリバティブ取引の原資産の発行体に対して生じるネット・エクスポージャー(以下「デリバティブ等エクスポージャー」といいます。)が、ファンドの純資産総額の10%を超えることとなる場 合、当該単一のカウンターパーティーまたは発行体に対してデリバティブのポジションを保有することはできません(かかるデリバティブ等エクスポージャーは、日本証券業協会規則にしたがって算出されます。)(注:デリバティブ取引に基づく取引相手方の債務に担保が付されている場合または証拠金が預託されている場合、当該担保または証拠金のxxな価格を差し引くことができます。)。 ⑩単一の者によって発行され、組成され、または、負担される(ⅰ)有価証券(上記⑧に記載される株式または受益証券を除きます。)(ⅱ)金銭債権(上記⑨に記載されるデリバティブを除きます。)および(ⅲ)匿名組合出資持分(以下これらを「債券等エクスポー ジャー」といいます。)の価額がファンドの純資産総額の10%を超える場合、それらの有価証券、金銭債権および匿名組合出資持分を保有することはできません(かかる債券等エクスポージャーは、日本証券業協会規則にしたがって算出されます。)(注:担保付の取引の場合には当該担保のxxな価額、トラストが当該者に対して債務を負っている場合には当該債務額を差し引くことができます。)。 ⑪単一の者に対する株式等エクスポージャー、債券等エクスポージャーおよびデリバティブ等エクスポージャーが合計でファンドの純資産総額の20%を超える場合、当該単一の者に おいて、または、当該単一の者に対してポジションを保有することはできません。 | |
分配方針 | ファンドの現在の分配方針は、各分配基準日(毎年11月の第2金曜日(当該日が営業日でない場合は、翌営業日))後に、各クラスの受益証券に関して毎年分配を行うことです。管理会社は、各クラスの受益証券に関して、管理会社が投資運用会社と協議の上で決定し、か つ、受託会社が承認する金額(もしあれば)(以下「分配額」といいます。)の分配を宣言し、その支払いを手配することができます。 分配額の支払いは、適用ある分配支払日(分配基準日の翌評価日を分配落ち日とし、分配落ち日の後5営業日目の日をいいます。)にすべて現金で行われます。日本においては、通 常、分配支払日の日本における2営業日後に支払われます。 宣言された分配額の支払いは、適用ある分配基準日または管理会社が随時定めるその他の日の時点においてファンドの受益者名簿にその名義で関連するクラスの受益証券が登録されている者(または関連する受益証券が複数の保有者の名義で登録されている場合は、受益者の名簿に最初に氏名が記入されている保有者)に対して行うことができます。 関連する分配落ち日の後、関連する分配金が受益者に支払われる前に到来する買付日および買戻日に行われる受益証券の申込みおよび買戻しに関して支払われる申込金額および受領さ れる買戻価格には、分配予定でxxxx分配の分配金は含まれません。 |
(1)当期の運用経過および今後の運用方針
■当期の1口当たり純資産価格等の推移について
<米ドルクラス>
1口当たり純資産価格 | ||
第1期首 | 100.00米ドル | |
第1期末 (1口当たり分配金額) | 98.86米ドル (0.00米ドル) | |
騰 落 率 | -1.14% |
(注1)騰落率は、税引き前の分配金を再投資したものとみなして計算しています。ファンドにおいて、分配金の再投資は行っていません。以下同じです。
(注2)1口当たり分配金額は、当期中に宣言された税引き前の分配金額を記載しています。なお、当期において分配金の支払実績はありません。
(注3)分配金再投資1口当たり純資産価格は、税引き前の分配金を各クラスへ再投資したとみなして算出したもので、ファンド運用の実質的なパフォーマンスを示すものです。以下同じです。
(注4)上記グラフの分配金再投資1口当たり純資産価格は、当初申込期間における1口当たり申込価格を起点として計算しています。ただし、当期において分配金の支払実績はないため、分配金再投資1口当たり純資産価格は1口当たり純資産価格と等しくなります。
(注5)ファンドの購入価格により課税条件は異なりますので、お客様の損益の状況を示すものではありません。以下同じです。
(注6)ファンドにベンチマークは設定されていません。
1口当たり純資産価格の主な変動要因(注)
(上昇要因)
・市場平均よりも高い利回りをポートフォリオで維持したことにより、高水準のインカム収益を獲得できたこと
・2019年1月~2月上旬にCATボンド市場の需給要因が改善に転じたことにより、多くの保有銘柄の時価が回復したこと
・流通市場の調整時期に、投資魅力度の高い銘柄を選別しポートフォリオを構築できたこと
・ポートフォリオ構築が起債シーズンと重なり、新発債をタイミングよく組み入れたことにより、キャッシュ・ポジションの滞留を最小限に抑えることができたこと
(下落要因)
・2018年末頃、および2019年年央の再保険契約更新の以前に、CATボンド市場全般にわたって時価が下落したこと
・一部の他社の保険戦略ファンドで、解約に伴うポジションの流動化があったこと
・例年に比べ割安な価格での新発債が多かったため、ファンド等の銘柄入れ替えにより流通市場全体で売り圧力が高まったこと
・2019年5月のペルー地震によって、比較的少額であるものの損失を計上したこと
(注)上記は、xxxx・xxxxの米ドルクラスA証券の主な変動要因です。ファンドの<米ドルクラス>も同様です。
<円(ヘッジあり)クラス>
1口当たり純資産価格 | ||
第1期首 | 10,000円 | |
第1期末 (1口当たり分配金額) | 9,737円 (0円) | |
騰 落 率 | -2.63% |
(注1)1口当たり分配金額は、当期中に宣言された税引き前の分配金額を記載しています。なお、当期において分配金の支払実績はありません。
(注2)上記グラフの分配金再投資1口当たり純資産価格は、当初申込期間における1口当たり申込価格を起点として計算しています。ただし、当期において分配金の支払実績はないため、分配金再投資1口当たり純資産価格は1口当たり純資産価格と等しくなります。
(注3)ファンドにベンチマークは設定されていません。
1口当たり純資産価格の主な変動要因(注)
(上昇要因)
・市場平均よりも高い利回りをポートフォリオで維持したことにより、高水準のインカム収益を獲得できたこと
・2019年1月~2月上旬にCATボンド市場の需給要因が改善に転じたことにより、多くの保有銘柄の時価が回復したこと
・流通市場の調整時期に、投資魅力度の高い銘柄を選別しポートフォリオを構築できたこと
・ポートフォリオ構築が起債シーズンと重なり、新発債をタイミングよく組み入れたことにより、キャッシュ・ポジションの滞留を最小限に抑えることができたこと
(下落要因)
・2018年末頃、および2019年年央の再保険契約更新の以前に、CATボンド市場全般にわたって時価が下落したこと
・一部の他社の保険戦略ファンドで、解約に伴うポジションの流動化があったこと
・例年に比べ割安な価格での新発債が多かったため、ファンド等の銘柄入れ替えにより流通市場全体で売り圧力が高まったこと
・2019年5月のペルー地震によって、比較的少額であるものの損失を計上したこと
・米ドル円ヘッジコストが上昇したこと
(注)上記は、マスター・ファンドの日本円ヘッジクラスA証券の主な変動要因です。ファンドの<円
(ヘッジあり)クラス>も同様です。
■分配金について
<米ドルクラス>
当期(2018年11月15日~2019年5月31日)の分配実績はありません。
<円(ヘッジあり)クラス>
当期(2018年11月15日~2019年5月31日)の分配実績はありません。
■投資環境について
(市場動向)
ファンドが運用開始した2018年11月15日の直前には、米カリフォルニア州で山火事「キャンプ火災」が発生しました。キャンプ火災は、自然災害の再保険市場において2017~2018年に発生した、大型ハリケーン3件(ハービー、イルマ、マリア)、台風21号(ジェビ)およびxxxxx・xxxxなどに続く、大規模な自然災害となりました。一方、当期間(2018年11月15日~2019年5月31日)は、大規模な自然災害による保険損失は例年に比べて少なかったにも関わらず、CATボンドの流通市場では需給要因が足枷となりました。一部のCATボンドについては、2018年に発生した自然災害による推定保険損失額が増額修正されたことにより、毀損額または毀損リスクが高まり時価が下落しました。しかし市場の大多数の銘柄については、他の保険戦略ファンドが再保険契約の更改に備えてポートフォリオの大規模なリバランスを実施したこと、投資家からの保険戦略ファンドの解約に基づくポジション調整、CA Tボンドの新規発行銘柄の利回り上昇などが、2019年前半にかけて売り圧力の要因になりました。その結果、スイスリー・CATボンド・トータルリターン指数(米ドルベース)は当期間で1.55%下落しました。
■ポートフォリオについて
ファンドは2019年5月末までに合計40銘柄のCATボンドに投資しました。ファンドでは、他の地域
/自然災害リスクに比べ、米国の暴風や地震をカバーするCATボンドは相対的に魅力的なリスク調整後リターンを提供している銘柄が多いと判断し、これらのポジションの配分を高めています。
当期間のファンドのパフォーマンスは、米ドルクラスで-1.14%、円(ヘッジあり)クラスで-2.63% となりました。2019年前半の市場の需給要因が足枷となり、目標リターンには未達となりました。しか し、流通市場の調整時期に、新発債も含めて投資魅力度の高い銘柄を選別しポートフォリオを構築でき たために、市場平均よりも高い利回り水準と適度な銘柄分散を兼ね備えた良好な状態を維持しています。
■投資の対象とする有価証券の主な銘柄
当期末現在における有価証券等の主な銘柄については、後記「Ⅲ.ファンドの経理状況 財務諸表
(3)投資有価証券明細xx」をご参照ください。
■今後の運用方針
ファンドは、マスター・ファンドへの投資を通じて、保険リンク証券(いわゆるCATボンド)の投資からリスク調整後の絶対リターンを達成することを目指しています。米ドルクラスは、マスター・ ファンドの米ドルクラスA証券に投資し、円(ヘッジあり)クラスは、マスター・ファンドの日本円 ヘッジクラスA証券に投資を行います。マスター・ファンドは、CATボンド市場において投資魅力度の高い銘柄を選別して投資するとともに、適度な銘柄分散を通じてポートフォリオ・リスクを管理し、受益者のみなさまの運用目的に沿った運用を行う方針です。
(2)費用の明細
項 目 | 項目の概要 | |
管理報酬 | 純資産価額の年率0.025% | ファンドの設定・継続開示にかかる手続、資料x x・情報提供、運用状況の監督、リスク管理、その 他運営管理全般にかかる業務の対価 |
管理事務代行報酬 | 年間12,000米ドルおよびその他諸手数料 | ファンドの購入・換金(買戻し)等の受付、信託財 産の評価、純資産価額の計算、会計書類作成およびこれらに付随する業務の対価 |
保管報酬 | 年間9,000米ドルおよび その他諸手数料 | ファンド信託財産の保管、入出金の処理、信託財産 の決済およびこれらに付随する業務の対価 |
受託報酬 | 年間10,000米ドル | ファンド信託財産の受託業務の対価 |
代行協会員報酬 | 純資産価額の年率0.10% | 目論見書、運用報告書等の販売会社への送付、受益 証券1口当たり純資産価格の公表およびこれらに付随する業務の対価 |
販売報酬 | 純資産価額の年率0.50% | 受益証券の販売業務、購入・買戻しの取扱業務、運用報告書の交付等購入後の情報提供業務およびこれ らに付随する業務の対価 |
投資運用報酬 | 純資産価額の年率0.35% | ファンドに対する投資運用業務の対価 |
その他の費用・手数料 (当期) | 0.09% | 支払利息、監査報酬、弁護士報酬、その他の報酬お よび費用 |
(注)各報酬については、当期末現在の目論見書に定められている料率を記しています。「その他の費用・手数料(当期)」には、運用状況等により変動するものや実費となるものが含まれます。便宜上、当期のその他の費用等の金額をファンドの当期末の純資産価額で除して100を乗じた比率を表示していますが、実際の比率とは異なります。
(1)純資産の推移
下記会計年度末および第1会計年度中における各月末の純資産の推移は、以下のとおりです。
(ファンド)純資産価額 | (米ドルクラス) 1口当たり純資産価格 | (円(ヘッジあり)クラス) 1口当たり純資産価格 | |||
米ドル | 千円 | 米ドル | 円 | 円 | |
第1会計年度末 (2019年5月末日) | 99,501,492 | 10,738,201 | 98.86 | 10,669 | 9,737 |
2018年11月末日 | 60,004,173 | 6,475,650 | 99.06 | 10,691 | 9,906 |
12月末日 | 80,222,628 | 8,657,626 | 98.27 | 10,605 | 9,797 |
2019年1月末日 | 87,213,850 | 9,412,119 | 99.36 | 10,723 | 9,874 |
2月末日 | 93,024,888 | 10,039,246 | 99.60 | 10,749 | 9,884 |
3月末日 | 98,641,908 | 10,645,435 | 99.77 | 10,767 | 9,876 |
4月末日 | 98,942,398 | 10,677,864 | 99.77 | 10,767 | 9,854 |
5月末日 | 99,501,492 | 10,738,201 | 98.86 | 10,669 | 9,737 |
(注)米ドルの円換算は、便宜上、2019年9月30日現在における株式会社三菱UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=107.92円)によります。以下、同じです。
(2)分配の推移
<米ドルクラス>
当期(2018年11月15日~2019年5月31日)の分配実績はありません。
<円(ヘッジあり)クラス>
当期(2018年11月15日~2019年5月31日)の分配実績はありません。
財務諸表
a.ファンドの第一会計年度の日本文の財務書類は米国において一般にxx妥当と認められる会計原則に準拠して作成された原文の財務書類を翻訳したものである(ただし、円換算部分を除く)。これは「特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項ただし書の規定の適用によるものである。
b.xxxxの原文の財務書類は、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第1条の3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)であるプライスウォーターハウスクーパースケイマン諸島から監査証明に相当すると認められる証明を受けており、当該監査証明に相当すると認められる証明に係る監査報告書に相当するもの(訳文を含む。)が当該財務書類に添付されている。
c.xxxxの原文の財務書類は、米ドルで表示されている。日本文の財務書類には、主要な金額について円換算額が併記されている。日本円による金額は、2019年9月30日現在における株式会社三菱UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=107.92円)を使用して換算された円換算額が併記されている。なお、千円未満の金額は四捨五入されている。円換算額は、四捨五入のため合計欄の数値が総数と一致しない場合がある。
独立監査人報告書
NKプレミアムCATボンド・ファンドの受託会社としてのG.A.S.(ケイマン)リミテッド御中
監査意見
我々の意見では、財務書類は、米国で一般に認められた会計原則に準拠して、NKプレミアムCATボンド・ファンド(オフショア・ストラテジー・ファンドのサブ・ファンド)(以下「ファンド」という。)の2019年5月31日現在の財務状態、ならびに2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月 31日までの期間の運用実績、純資産の変動、キャッシュ・フローおよび財務ハイライトについて、すべての重要な点についてxxに表示しているものと認める。
我々が行った監査
ファンドの財務書類は、以下により構成される。
・2019年5月31日現在の貸借対照表
・2019年5月31日現在の投資有価証券明細表
・2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間の損益計算書
・2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間の純資産変動計算書
・2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間のキャッシュ・フロー計算書
・2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間の財務ハイライト
・重要な会計方針の概要を含む財務書類に対する注記
意見の根拠
我々は、国際監査基準(以下「ISAs」という。)に準拠して監査を行った。当該基準の下での我々の責任については、「財務書類の監査に関する監査人の責任」の項において詳述されている。
我々は、我々が入手した監査証拠が監査意見表明のための基礎を得るのに十分かつ適切であると判断している。
独立性
我々は、国際会計士倫理基準審議会の職業会計士の倫理規程(以下「IESBA規程」という。)に従ってファンドから独立した立場にある。我々は、IESBA規程に準拠して、他の我々の倫理的な義務も果たしている。
その他の情報
経営陣は、年次報告書を構成するその他の情報(ファンドの財務書類およびそれに対する我々の監査報告書は含まれない。)に関して責任を負う。
xxxxの財務書類に対する我々の意見は、その他の情報を対象としておらず、我々は、その他の情報に対していかなる形式の結論の保証も表明しない。
xxxxの財務書類の監査に関する我々の責任は、上記のその他の情報を精読し、当該情報について、財務書類もしくは我々が監査で入手した知識との重要な不一致または重要な虚偽表示がないかについ て検討することである。我々が実施した調査に基づき、当該情報に重要な虚偽表示があるという結論 に達した場合、我々はその事実を報告する義務がある。この点に関し、我々に報告すべき事項はない。
財務書類に対する経営陣の責任
経営陣は、米国で一般に認められた会計原則に準拠して、当財務書類の作成およびxx表示、ならびに不正または誤謬のいずれに起因するかを問わず、重要な虚偽表示がない財務書類を作成するために必要であると経営陣が決定する内部統制に関して責任を負う。
財務書類の作成において、経営陣は財務書類が発行または発行可能となった日から1年以内に、ファンドが継続企業として存続する能力に関して実質的な疑義を生じさせる状況および事象があるかどうかを全体的に考慮して評価し、それが適用される場合は、ファンドによって清算会計基準が使用される場合を除き、当該評価に関する事象を開示する責任を負う。
財務書類の監査に関する監査人の責任
我々の監査の目的は、不正または誤謬のいずれに起因するかを問わず、財務書類に全体として重要な虚偽表示がないかどうかにつき合理的な保証を得ること、および監査意見を含む報告書を発行することである。合理的な保証は高度な水準の保証ではあるが、ISAsに準拠して行われる監査が、重要な虚偽表示を常に発見することを保証するものではない。虚偽表示は不正または誤謬により生じることがあり、重要とみなされるのは、単独でまたは全体として、当該財務書類に基づく利用者の経済的意思決定に影響を及ぼすことが合理的に予想される場合である。
ISAsに準拠した監査の一環として、監査中、我々は専門的判断を下し、職業的懐疑心を保っている。また、以下も実行する。
・不正または誤謬のいずれに起因するかを問わず、財務書類の重要な虚偽表示のリスクを認識および 評価し、それらのリスクに対応する監査手続を策定および実行し、我々の監査意見表明のための基 礎として十分かつ適切な監査証拠を得る。不正による重要な虚偽表示は共謀、偽造、意図的な削除、不正表示または内部統制の無効化によることがあるため、誤謬による重要な虚偽表示に比べて、見 逃すリスクはより高い。
・ファンドの内部統制の有効性についての意見を表明するためではなく、状況に適した監査手続を策定するために、監査に関する内部統制についての知識を得る。
・使用される会計方針の適切性ならびに経営陣が行った会計上の見積りおよび関連する開示の合理性を評価する。
・経営陣が継続企業の前提の会計基準を採用した適切性および、入手した監査証拠に基づき、ファン ドが継続企業として存続する能力に重大な疑義を生じさせる可能性のある事象または状況に関連す る重要な不確実性の有無について結論を下す。重要な不確実性が存在するという結論に達した場合、我々は、当報告書において、財務書類における関連する開示に対して注意喚起し、当該開示が不十 分であった場合は、監査意見を修正する義務がある。我々の結論は、当報告書の日付までに入手し
た監査証拠に基づく。しかし、将来の事象または状況が、ファンドが継続企業として存続しなくなる原因となることがある。
・開示を含む財務書類の全体的な表示、構成および内容について、また、財務書類が、xx表示を実現する方法で対象となる取引および事象を表しているかについて評価する。
我々は統治責任者に、特に、計画した監査の範囲および実施時期、ならびに我々が監査中に特定した内部統制における重大な不備を含む重大な監査所見に関して報告する。
その他の事項
我々の監査意見を含む当報告書は、我々の委任契約書の条項に従ってファンドの受託会社としてのG. A.S.(ケイマン)リミテッドのためにのみ作成されており、他のいかなる目的のためにも作成され ていない。当該意見の表明に当たり、我々は、我々が事前に書面により明確に同意した場合を除いて、他のいかなる目的に対しても、または当報告書を見るもしくは入手する可能性のあるいかなる者に対 しても責任を負うものではない。
プライスウォーターハウスクーパースケイマン諸島
2019年9月26日
(1) 貸借対照表
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンド貸借対照表
2019年5月31日
2019年
資産 | 注記 | 米ドル | 千円 | ||
マスター・ファンドへの投資、xx価値 | |||||
(取得原価:97,941,227米ドル) | 2,3 | 98,579,902 | 10,638,743 | ||
現金 | 2 | 810,191 | 87,436 | ||
外貨(取得原価:67,365米ドル) | 2 | 68,020 | 7,341 | ||
未収利息 | 917 | 99 | |||
その他の資産 | 261,193 | 28,188 | |||
資産合計 | 99,720,223 | 10,761,806 | |||
負債 | |||||
未払利息 | 110 | 12 | |||
未払報酬 | 6 | 218,621 | 23,594 | ||
負債合計 | 218,731 | 23,605 | |||
純資産 | 99,501,492 | 10,738,201 | |||
1口当たり純資産価格(「NAV」) -米ドルクラス受益証券 (純資産額61,848,162米ドルおよび発行済受益証券625,640口に基づく) | 98.86 | 米ドル | 10,669 | 円 | |
1口当たり純資産価格 -円(ヘッジあり)クラス受益証券 (純資産額4,088,210,333円および 発行済受益証券419,860口に基づく) | 9,737 | 円 | |||
受託会社を代表して署名 | |||||
署名 署名 | |||||
日付:2019年9月26日 |
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。
(2) 損益計算書
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンド損益計算書
2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間
注記 2019年
米ドル | 千円 | ||
投資収益 マスター・xxxxから配分された受取利息 | 3,386,544 | 365,476 | |
マスター・ファンドから配分された費用 | 5 | (439,049) | (47,382) |
マスター・xxxxから配分された純投資収益 | 2,947,495 | 318,094 | |
ファンド受取利息 | 4,497 | 485 | |
ファンド収益合計 | 4,497 | 485 | |
費用 支払利息 | 923 | 100 | |
管理事務代行報酬 | 6,477 | 699 | |
管理報酬 | 11,884 | 1,283 | |
投資運用報酬 | 166,369 | 17,955 | |
監査報酬 | 16,994 | 1,834 | |
受託報酬 | 5,398 | 583 | |
販売報酬/代行協会員報酬 | 285,205 | 30,779 | |
弁護士報酬 | 13,185 | 1,423 | |
保管報酬 | 6,820 | 736 | |
その他の報酬および費用 | 59,257 | 6,395 | |
ファンド費用合計 | 572,512 | 61,785 | |
純投資収益 | 2,379,480 | 256,793 | |
実現純損失および未実現評価損の純変動実現損失: マスター・ファンドから配分された投資有価証券、 外貨取引および為替予約契約 | (117,637) | (12,695) | |
投資有価証券 | (43,685) | (4,714) | |
外貨取引 | 77,887 | 8,406 | |
実現純損失 | (83,435) | (9,004) | |
未実現評価損の変動: | |||
マスター・ファンドから配分された投資有価証券、 | |||
外貨取引および為替予約契約 | (2,191,183) | (236,472) | |
外貨取引 | 653 | 70 | |
未実現評価損の純変動 | (2,190,530) | (236,402) |
実現純損失および未実現評価損の純変動 | (2,273,965) | (245,406) |
運用による純資産の純増加額 | 105,515 | 11,387 |
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。 |
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンド純資産変動計算書
2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間
2019年
米ドル | 千円 | ||
運用による純資産の純増加額 | |||
純投資収益 | 2,379,480 | 256,793 | |
マスター・ファンドから配分された投資有価証券、外貨取引および為替予約契約に係る実現純損失 | (117,637) | (12,695) | |
投資有価証券に係る実現純損失 | (43,685) | (4,714) | |
為替予約契約に係る実現純利益 | 77,887 | 8,406 | |
マスター・ファンドから配分された投資有価証券、外貨取引 | |||
および為替予約契約に係る未実現純評価損 | (2,191,183) | (236,472) | |
外貨取引に係る未実現評価益の純変動 | 653 | 70 | |
運用による純資産の純増加額 | 105,515 | 11,387 | |
資本取引 | |||
受益証券の発行-米ドルクラス受益証券(627,640口に基づく) | 62,521,153 | 6,747,283 | |
受益証券の発行-円(ヘッジあり)クラス受益証券(419,860口 | |||
に基づく) | 37,074,204 | 4,001,048 | |
受益証券の買戻し-米ドルクラス受益証券(2,000口に基づく) | (199,380) | (21,517) | |
資本取引による純資産の純増加額 | 99,395,977 | 10,726,814 | |
純資産の総増加額 | 99,501,492 | 10,738,201 | |
純資産額 | |||
期首 | - | - | |
期末 | 99,501,492 | 10,738,201 | |
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。 |
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンドキャッシュ・フロー計算書
2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間
2019年
運用活動によるキャッシュ・フロー | 米ドル | 千円 | |
運用による純資産の純増加額 | 105,515 | 11,387 | |
運用による純資産の純増加額と運用活動に 使用された純現金を一致させるための調整: | |||
マスター・ファンドへの投資の購入 | (97,941,227) | (10,569,817) | |
マスター・xxxxから配分された純投資収益 | (2,947,495) | (318,094) | |
マスター・ファンドから配分された投資有価証券、外貨取引 | |||
および為替予約契約に係る実現純損失 | 117,637 | 12,695 | |
マスター・ファンドから配分された投資有価証券、外貨取引 | |||
および為替予約契約に係る未実現純評価損 | 2,191,183 | 236,472 | |
運用に関連する資産および負債の変動 | |||
その他の資産の増加 | (261,193) | (28,188) | |
未収利息の増加 | (917) | (99) | |
未払利息の増加 | 110 | 12 | |
未払報酬の増加 | 218,621 | 23,594 | |
運用活動に使用された純現金 | (98,517,766) | (10,632,037) | |
財務活動によるキャッシュ・フロー | |||
受益証券発行による収入 | 99,595,357 | 10,748,331 | |
受益証券買戻しによる支出 | (199,380) | (21,517) | |
財務活動により生じた純現金 | 99,395,977 | 10,726,814 | |
現金および外貨の純変動 | 878,211 | 94,777 | |
現金および外貨の期首残高 | - | - | |
現金および外貨の期末残高 | 878,211 | 94,777 | |
情報の補足開示: | |||
受取利息 | 3,581 | 386 | |
支払利息 | (814) | (88) | |
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。 |
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンド財務ハイライト
2018年11月15日(運用開始日)から2019年5月31日までの期間
受益証券1口当たり運用成績: | 米ドルクラス受益証券 米ドル | 円(ヘッジあり) クラス受益証券日本円 | |
期首における受益証券1口当たりNAV | 100.00 | 10,000 | |
投資運用による収益(B)純投資収益 | 2.67 | 262 | |
実現純損失および未実現損失の純変動 | (3.81) | (525) | |
投資運用による合計 | (1.14) | (263) |
期末における受益証券1口当たりNAV | 98.86 | 9,737 | |
トータルリターン(A) | (1.14%) | (2.63%) | |
比率/補足データ: 平均純資産額に対する費用比率(A)ファンド費用 | (1.20%) | (1.18%) | |
マスター・ファンドからの配分 運用費用 | (0.93%) | (0.91%) | |
費用合計 | (2.13%) | (2.09%) | |
平均純資産額に対する純投資収益比率(A) | 7.15% | 7.04% |
(A)トータルリターンは、当期中のNAVの変動に基づいて計算される。費用比率および純投資収益比率は当期中の平均純資産残高に基づいて計算される。財務ハイライトは、すべての投資関連費用および運用費用を反映したものである。当該利率は、適用ある場合、年率換算されている。2つのクラス間のレシオは、クラス特有の費用により変動することがある。財務ハイライトは、マスター・ファンドから配分された収益および費用を含むすべての投資関連費用および運用費用を反映したものである。
(B)資本取引のタイミングにより結果は異なる。受益証券1口当たりの情報については、当期中の月平均受益証券口数残高に基づいて計算される。
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。
オフショア・ストラテジー・ファンド
- NKプレミアムCATボンド・ファンド財務書類に対する注記
2019年5月31日
1.トラストに関する説明
NKプレミアムCATボンド・ファンド(以下「ファンド」という。)は、ケイマン諸島の法律に基づき、2016年7月29日付基本信託証書(以下「基本信託証書」という。)により設定されたオープン・エンド型のユニット・トラストであるオフショア・ストラテジー・ファンドのサブ・ファンドである。xxxxは、ケイマン諸島の法律に基づき、2018年10月17日付補遺信託証書
(以下「補遺信託証書」という。)により組成された。xxxxは、2018年11月15日に運用を開始した。
インターナショナル・マネジメント・サービシズ・リミテッド(以下「管理会社」という。)は、ファンドの管理会社として従事する。ファンドの資産は、K2アドバイザーズ・ジャパン株式会 社(以下「投資運用会社」という。)により日々運用される。エスエムティー・ファンド・サー ビシーズ(アイルランド)リミテッド(以下「管理事務代行会社」という。)は、ファンドのx x事務代行会社として従事する。
ファンドの投資戦略は、マスター・xxxxの投資戦略と合致している。ファンドの投資目的は、保険リンク証券(いわゆるCATボンド)のパフォーマンスのエクスポージャーを取ることによ り、リスク調整後絶対リターンを達成することである。ファンドは、NK CATボンド・ファン ド(以下「マスター・ファンド」という。)に投資することにより、この投資目的の達成を目指 す。したがって、ファンドは、マスター・ファンドに対するフィーダー・ファンドの役割を果た し、受益証券の販売による手取金の実質的にすべてがマスター・ファンドに投資される。2019年
5月31日現在、xxxxは、マスター・xxxxの76%を保有している。
ファンドの財務書類にはマスター・xxxxの財務書類が添付されており、ファンドの財務書類と併せて読まれるべきである。
補遺信託証書および基本信託証書の条項に基づき、G.A.S.(ケイマン)リミテッド(以下「受託会社」という。)が、ファンドの受託会社として任命された。
2.重要な会計方針の要約
添付の当財務書類は、米国において一般にxx妥当と認められる会計原則(以下「米国GAAP」という。)に準拠して作成されている。米国GAAPに準拠した財務書類の作成において、ファンドの経営陣は、見積りおよび仮定を行うよう求められるが、これらは、財務書類の日付時点に報告されている資産および負債の金額ならびに偶発資産および負債の開示事項、ならびに当期中に報告されている収益および費用の金額に影響を及ぼすものである。xx価値による投資売却時に実現した最終金額を含む実際の結果は、それらの見積りとは異なることがあり、重大な差異となるこ
ともありうる。
ファンドは投資会社であり、会計基準編纂書(以下「ASC」という。)第946号「金融サービス-投資会社」の投資会社会計および報告ガイダンスに従う。
以下は、財務書類の作成にあたってファンドが従った重要な会計方針の要約である。
投資の評価
以下の評価方針が、ファンドの投資評価額を決定する際に適用される。
ファンドは、CATボンドに投資することにより、リスク調整後絶対リターンの達成を目指すことを投資目的とするマスター・ファンドにのみ投資する。マスター・ファンドは、主として自然災害事由ならびにその他の生命保険および損害保険に関連するリスク(生命保険、自動車保険、オペレーショナル・リスク、海上および航空、ならびにサイバー・リスクを含むが、これらに限られない。)のエクスポージャーを取るCATボンドのグローバル・ポートフォリオに投資することにより、投資目的の達成を目指す。
CATボンドは、証券取引所に上場されているか、または証券取引所で値付けされていることが多いが、通常そのような証券取引所を通じて、もしくはそのような証券取引所で入手可能な価格で取引されるか、または交換されることはない。したがって、CATボンドは、マスター・ファンドの投資運用会社が誠実に選定した名声のあるブローカーまたはその他の有能な人物が提供する流通市場の参考買呼値を用いて評価される。
マスター・ファンドへの投資の評価は、投資の純資産価額が米国GAAPに整合した方法によって計算されている場合、実務上の便宜として、管理事務代行会社から提供された純資産価額を(調整することなく)用いて行われている。
ファンドは、マスター・ファンドにより報告された1口当たり純資産価格に基づき、マスター・ ファンドへの投資をxx価値で計上する。マスター・xxxxが保有する金融商品の評価につい ては、マスター・ファンドの2019年5月31日の財務書類に対する注記の注記2に記載されている。
投資取引および投資収益
投資取引は、約定日ベース(売買注文が成立した日)で計上される。投資有価証券の売却に係る損益は、先入先出法を用いて決定される。
投資有価証券の保有/売却に係る受取利息/支払利息は、稼得/発生時に計上される。ファンドの取引口座で稼得された利息は、もしあれば、毎月発生する。債券のディスカウントおよびプレミアムは、実効利回りベースで満期日まで累積/償却され、損益計算書において受取利息の一部として計上される。
費用
費用は発生主義で計上される。
外貨換算
ファンドの財務書類に含まれる項目は、ファンドが運用される主要な経済環境の通貨(以下「機能通貨」という。)である米ドルを用いて測定される。
ファンドは、投資に係る外国為替レートの変動による運用損益の部分と保有有価証券の市場価格の変動から生じる損益部分を分離していない。かかる変動については、投資による実現および未実現純利益に含まれる。
現金および外貨
受託会社は、スミトモ・ミツイ・トラスト(ユーケー)リミテッドをその保管会社として任命した。スミトモ・ミツイ・トラスト(ユーケー)リミテッドは、同様にしてブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・カンパニー(以下「BBH」という。)をその副保管会社に任命した。現金および外貨は当初満期が3か月未満の現金で構成され、銀行業者としてのBBHに保有される。
法人所得税
ケイマン諸島の法律に基づき、ファンドには所得税、源泉税およびキャピタル・ゲイン税またはその他の税金が課されない。ケイマン諸島以外の特定の税務管轄地において、ファンドが受領した配当金および利息に対して外国税が源泉徴収されることがある。当該税務管轄地においてファンドが得たキャピタル・ゲインは、通常、外国法人所得税または源泉徴収税から免除される。xxxxはその業務を遂行することを目的としているため、いずれの税務管轄地においても法人所得税を課されない。したがって、当財務書類には法人所得税に対する引当金は設定されていない。受益者は、個々の状況に応じたファンドの税務基準額に対する持分割合で課税されることがある。
ファンドは、税務ポジションの不確実性の会計処理および開示に関する権威ある指針(FASBの会計基準編纂書第740号)に従う。それは、ファンドの税務ポジションが、適用ある税務当局による税務調査(関連する不服申立てまたは訴訟手続の解決を含む。)時に「支持される可能性の方が高い(more likely than not)」か否かを、当該ポジションの技術上のメリットに基づき決定するよう経営陣に要求するものである。
支持される可能性の方が高い場合の閾値を満たす税務ポジションについては、当財務書類において認識される税務ベネフィットは、関係税務当局と最終的に和解した時点で実現する可能性が 50%超である最大ベネフィットまで減額される。管理会社はこの権威のある指針のもとで当財務書類に影響が及ぶことはないと判断した。
保証および/または補償
通常の運営の中で、管理会社は、ファンドに代わって、一般的な補償を提供する様々な条項を含む契約を締結する。これによって、現在はまだ発生していないが、将来、管理会社に対して何らかの請求が起こされる可能性があり、これらの契約に伴う管理会社の最大エクスポージャーは不明である(但し、上限はファンドの純資産価額とする)。しかし、経験上、管理会社は損失リスクの可能性は限定的と予測する。
ASC第480号
ASC第480号の「負債と資本の双方の特性を有する特定の金融商品の会計処理」の規定では、買戻通知で要求される金額および受益証券口数が確定した時点で、買戻しを負債として認識する。この認識日は通常、買戻要求の性質によって、買戻通知の受領時または会計期間の末日のいずれかになる。未払買戻金は、ファンドの運営書類に従った利益/(損失)の配分目的上、資本として処理されることがある。2019年5月31日現在、未払買戻金はなかった。
3.xx価値の測定および開示
ASC第820号「xx価値の測定および開示」は、資産または負債の取引活動の量と水準が著しく低下した際にASC第820号に従ったxx価値を見積るための追加ガイダンスを規定し、また、秩序のない取引を示唆する状況を特定するためのガイダンスを規定する。
ASC第820号は、xx価値測定に使用される評価手法に対するインプットを優先させるxx価値ヒエラルキーを設定する。ヒエラルキーは、同一の資産または負債の活発な市場における調整なしの上場相場価格(レベル1測定)を最優先とし、また観測不能なインプット(レベル3測定)を最下位とする。
ASC第820号に基づくxx価値ヒエラルキーの3つのレベルは、以下の通りである。
レベル1-ファンドが測定日にアクセス可能な、同一の資産または負債の活発な市場における調整なしの相場価格を反映するインプット;
レベル2-活発とは見なされない市場におけるインプットを含む、資産または負債に関して直接的または間接的に観測可能な相場価格以外のインプット;
レベル3-観測不能なインプット。
インプットは様々な評価手法の適用に際して利用されるものであり、リスクに関する仮定を含め、評価を決定するにあたり市場参加者が用いる仮定を広く示している。金融商品のxx価値ヒエラ ルキーのレベルは、xx価値測定に対して重要であるインプットのうち最も低いレベルのイン プットに基づいて決定される。投資運用会社は観測可能なデータを、容易に利用可能であり、定 期的に配布または更新され、信頼でき検証可能であり、独占されていない、かつ関連市場に積極 的に関与している独立した情報源によって提供される市場データであると見なす。ヒエラルキー 内の金融商品の分類は、商品の価格設定における透明性に基づいており、投資運用会社が認識し ている商品のリスクと必ずしも一致しない。
その価値が活発な市場における相場価格に基づいている投資は、レベル1に分類される。
現金および外貨はレベル1に分類され、すべての未収金および未払金はレベル2に分類される。
活発とは見なされない市場で取引されているが、相場価格、ディーラーの気配値、あるいは観測可能なインプットにより支持されるそれに代わるプライシング・ソースなどに基づき評価される投資は、レベル2に分類される。
レベル2の投資には、活発な市場で取引されず、および/または譲渡制限を受けるポジションが含まれるため、非流動性および/または非譲渡性を反映するために調整されることもある。非流動性や非譲渡性については通常、利用可能な市場情報に基づいている。
レベル3に分類される投資は、取引が稀であるか、または全く取引がないため、著しく観測不能なインプットしか有していない。
以下の表は、貸借対照xxのファンドの投資を、2019年5月31日現在の評価ヒエラルキー内のレベル別に表示したものである。
レベル1 米ドル | レベル2 米ドル | レベル3 米ドル | 合計 米ドル | ||||
マスター・xxxxへの投資 | - | 98,579,902 | - | 98,579,902 | |||
合計 | - | 98,579,902 | - | 98,579,902 | |||
当期中にレベル間の移動はなかった。 |
4.資本
米ドルクラス 受益証券 | 円(ヘッジあり)クラス 受益証券 | |
2018年11月15日現在の発行済受益証券口数 | - | - |
期中発行 | 627,640 | 419,860 |
期中買戻し | (2,000) | - |
2019年5月31日現在の発行済受益証券口数 | 625,640 | 419,860 |
受益者1名によって、米ドルクラス受益証券および円(ヘッジあり)クラス受益証券に帰属するすべての受益証券が保有される。
米ドルクラス受益証券は、受益証券1口当たり100米ドルの当初価格で発行された。円(ヘッジあ
り)クラス受益証券は、受益証券1口当たり10,000円の当初価格で発行された。受益証券の各クラスの申込者1名当たりの最低申込口数は、100口とし、100口を超える申込みは、10口単位で行うことができる。
米ドルクラスの販売手取金は、マスター・ファンドの米ドルクラスA証券に投資される。円
(ヘッジあり)クラスの販売手取金は、マスター・ファンドの日本円ヘッジクラスA証券に投資される。
既存受益者による継続申込みについて、受益証券1口当たり購入価格は、買付日に関する評価日における受益証券1口当たり純資産価格とする。
ファンドの買付日は、各暦月の第1および第3評価日および/または管理会社がファンドに関して随時定めるその他の日とする。
受益者は、その選択により、各買戻日付で受益証券を提出して買戻しを請求することができる。ファンドの買戻日は、各暦月の第1および第3評価日および/または管理会社が各ファンドに関して随時定めるその他の日とする。
受益証券1口当たりの純資産価格は、ファンドの資産および負債(ファンドに発生した報酬および費用を含む)の差額を発行済み受益証券の口数で除して算出される。通常、クラス為替ヘッジ取引に関連する損益は、該当するマスター・ファンドの米ドル以外の通貨の投資証券の保有者のみの損益となる。
管理会社は、受益証券の各クラスに関して、管理会社が投資運用会社と協議の上で決定し、かつ、受託会社が承認する金額の分配(もしあれば)を宣言し、その支払いを手配することができる。
分配落ち日は、関連する分配基準日の翌評価日とする。分配基準日は、毎年11月の第2金曜日
(当該日が営業日でない場合は、翌営業日)および/またはクラス受益証券に関して管理会社が定めるその他の日をいう。2019年5月31日に終了した期間中、分配は行われなかった。
5.関連当事者取引
一方の当事者が、他方の当事者を支配可能であるか、または、他の当事者の財務上および業務上の意思決定に対して重要な影響力を行使可能である場合、それらの当事者は関連していると見なされる。通常の運営以外に、関連当事者との取引はなかった。管理会社、受託会社および関係会社(関係会社とはインターナショナル・マネジメント・サービシズ・リミテッドまたはG.A.S.
(ケイマン)リミテッドを支配する、またはこれらに支配される会社をいい、同一の事業グループに属する会社の場合がある)は、ファンドの関連当事者と見なされる。当期中に関連当事者に支払った報酬は、損益計算書に開示されている。当期末に関連当事者に支払うべき未払金は貸借対照表に開示されている。
2019年5月31日現在、マスター・ファンドからファンドに配分された投資運用報酬は、349,147米ドルである。
SMBC日興証券株式会社は、米ドルクラスおよび円(ヘッジあり)クラスのすべての発行済み受益証券100%を保有する。その結果、SMBC日興証券株式会社による一切の活動は、ファンドに重大な影響を及ぼす可能性がある。
マスター・xxxxの取締役は、マスター・xxxxの登録事務所であるハーニーズ・フィディシュアリー(ケイマン)リミテッドの従業員でもある。
マスター・ファンドの取締役は、投資運用会社であるK2アドバイザーズ・ジャパン株式会社の従業員でもある。
6.報酬および費用 管理事務代行報酬
管理事務代行会社は、ファンドの資産から、各評価日に発生し、毎月後払いされる、年間12,000米ドルの報酬を受領する。
管理事務代行会社はまた、(a)設立手数料5,000米ドル、および(b)ファンドの財務書類作成サポートの提供に関する年間報酬5,000米ドル、(c)ケイマン諸島金融庁に対して行う、ファンドの監査済決算書の届出に関連する年間手数料1,000米ドル、ならびに(d)日本の規制のために必要とされる一定のレポートや報告書等の準備について管理会社またはその受任者を支援することに関連する年間手数料1,000米ドルを受領する権利も有する。
管理報酬
管理会社は、ファンドの資産から、各評価日に発生しかつ計算され、毎月後払いされる、純資産価額の年率0.025%に相当する報酬を受領する。
投資運用報酬
投資運用会社は、ファンドの資産から、各評価日に発生しかつ計算され、毎月後払いされる、純資産価額の年率0.35%に相当する報酬を受領する。
受託報酬
受託会社は、ファンドの資産から、各評価日に発生しかつ計算され、毎月後払いされる、年間 10,000米ドルの報酬を受領する。
販売報酬/代行協会員報酬
販売会社は、ファンドの資産から、各評価日に発生しかつ計算され、毎月後払いされる、純資産価額の年率0.50%に相当する報酬を受領する。
代行協会員は、ファンドの資産から、各評価日に発生しかつ計算され、毎月後払いされる、純資産価額の年率0.10%に相当する報酬を受領する。
保管報酬
保管会社は、ファンドの資産から、管理および取引に係る報酬を受領する権利を有する。保管会 社の保護預かりに係る報酬は、各評価日に発生し、毎月後払いされる、月間報酬750米ドルである。取引報酬は、受託会社および保管会社が合意する実務慣例に則ったレートによる。
2019年5月31日現在、未払いの報酬は以下の通りである。 | |
2019年 | |
米ドル | |
管理事務代行報酬 | 1,151 |
管理報酬 | 2,390 |
投資運用報酬 | 33,457 |
監査報酬 | 16,994 |
受託報酬 | 959 |
販売報酬/代行協会員報酬 | 57,356 |
保管報酬 | 3,118 |
その他の報酬および費用 | 103,196 |
218,621 |
7.財務リスク管理
ファンドの取引活動により、ファンドは、市場リスク(価格リスク、金利リスクおよび通貨リスクを含む)、信用リスクならびに流動性リスクなど様々な金融リスクに晒される。
市場リスク
投資額のすべてが元本損失のリスクに相当する。投資運用会社は、厳選した投資有価証券を通じてリスクを低減する。
ファンドの投資の価値は、広域経済、金融および通貨市場ならびに外国為替レートの変動を含むがこれに限定されない、様々な要因により影響を受ける。
市況の下落において、ファンドが保有する投資有価証券の価値が下がり、結果として純資産価額 が当初元本を下回ることがある。また、発行体の経済状態の悪化もしくは破綻などのマイナスの 事象により、株式の価値を実質的に下落させたり、純資産価額に深刻な影響を与えることがある。
信用リスク
信用リスクとは、取引相手方がファンドに対するその義務の条件を履行できない場合に、ファンドに発生するであろう潜在的な損失を表す。
管理会社は保管会社を監視し、適切な保管会社であると判断しているが、ファンドが随時利用する当該保管会社またはいずれの保管会社についても、支払不能に陥らないという保証はなく、結果ファンドに損失を招く場合がある。
債務不履行、支払不能もしくは機関の清算などによる顧客の財産を保護する条例および法令がある一方、ファンド資産の保管会社を有する機関が債務不履行の場合に、当該期間中にその資産が利用不能となる、最終的にその資産の完全な回収額よりも少なくなる、またはその両方によりファンドが損失を被ることはないという確証はない。ファンドのすべての現金は、単一機関の保管会社にあるため、かかる損失が重大となり、ファンドがその投資目的を達成する能力を著しく損なう可能性がある。ファンドは、当該機関が債務を返済する義務を履行できない範囲について信用リスクを負う。
流動性リスク
投資者は、受益証券の価値が下落することもあれば上昇することもあるということに留意すべきである。ファンドの投資は、リスクの程度に影響され、ファンドの投資目的が達成されるという保証はない。
ファンドは、受益証券の買戻しリスクに晒されているが、経営陣はファンドがその運営に対する現在および予測可能な義務を果たすために十分な源泉を有しており、また必要な場合、買戻しに充当するための流動性があり、小規模な資本を適切に反映する市場ポジションを得るものと思料する。ファンドがその債務履行能力を確保するため、当該ポジションは経営陣によって継続的に監視される。
通貨リスク
ファンドは、米ドル以外の通貨建ての貨幣性資産および非貨幣性資産ならびに貨幣性負債および非貨幣性負債を有することがある。したがって、他の通貨建て資産および負債の価値が為替レートの変動によって変化するため、通貨リスクに晒されることがある。
米ドル以外の通貨建て企業の有価証券に投資する場合、ファンドは、報告される当該有価証券の価値に対し逆効果となる方法で、他の通貨に対する米ドル為替レートが変動するリスクに晒されることがある。
8.コミットメントおよび偶発事象
2019年5月31日現在、ファンドにコミットメントまたは偶発事象はなかった。
9.当レポートに使用される為替レート
2019年5月31日現在、資産および負債の米ドルへの換算に以下の為替レートが使用された。
2019年
日本円 108.57500
10.直近の公表
2016年1月、財務会計基準審議会(以下「FASB」という。)は、会計基準アップデート第2016-01号
「金融商品-概要(サブ・トピック825-10):金融資産および金融負債の認識および測定(以下「ASU 第2016-01号」という。)」を発行した。現行の米国GAAPへの改善は、主に、株式投資、xx価値 オプションに基づく金融負債ならびに金融商品の表示および開示規定の会計処理に影響を及ぼす。さらに、FASBは、売却可能債務証券に係る未実現損失から生じる繰延税金資産を認識する際に、 評価引当金の評価に関する指針を明確化した。その他の金融商品(貸付金、債務証券投資およびx x負債等)の会計処理は、概ね変更されていない。ASU第2016-01号は、2018年12月15日以降に開始 する年度および2019年12月15日以降に開始する年度の中間期間より適用される。ASU第2016-01号 の指針の早期適用は、一定の例外を除き、認められていない。本公表はファンドの財務書類に重 要な影響を及ぼすものではない。
2016年8月、FASBは、ASU第2016-15号「キャッシュ・フロー計算書(トピック230):一定の現金受 取額と現金支払額の分類」を発行した。当該改訂は、特定の取引がキャッシュ・フロー計算書に どのように分類されるかについて、実務上の多様性を減少させることを意図している。当該改訂 で取り上げられた問題点は、負債の期限前返済または負債の消滅費用、ゼロ・クーポン債の決済、企業結合後に行われた偶発対価の支払、保険金請求からの収入、銀行が所有する生命保険契約を 含む、企業が所有する生命保険契約の決済からの収入、持分法投資からの受取分配金、証券化取 引における受益権、ならびに別個に識別可能なキャッシュ・フローおよび支配原則の適用である。当該改訂は、2018年12月15日以降に開始する年度より適用される。受託会社は現在、本指針が ファンドの財務書類および開示に与える影響について評価している。
2016年11月、FASBは、ASU第2016-18号「キャッシュ・フロー計算書(トピック230):制限付現金」を発行した。当該改訂では、現金および現金同等物、ならびに制限付現金および制限付現金同等物として一般に記載されている金額の合計での期中の変動を、キャッシュ・フロー計算書において説明することが要求されている。このため、キャッシュ・フロー計算書に表示される期首残高と期末残高の調整を行う際には、現金および現金同等物に制限付現金および制限付現金同等物として記載されている金額を含めなければならない。当該改訂では、制限付現金および制限付現金同等物の定義は規定されていない。当該改訂は、2018年12月15日以降に開始する年度より適用される。受託会社は現在、本指針がファンドの財務書類および開示に与える影響について評価している。
2018年8月、FASBは、ASU第2018-13号「xx価値測定(トピック820):開示フレームワーク-xx価値測定に関する開示規定の変更」を発行した。かかる更新における当該改訂は、FASBの開示フレームワーク・プロジェクトの一環として発行される。開示フレームワーク・プロジェクトの目的と主な焦点は、米国GAAPの下で要求される情報の明確な伝達を促進することにより、財務書類に対する注記における開示の有効性を改善することである。かかる更新における当該改訂では、xx価値測定に関する開示要件を変更する。レベルⅠおよびレベルⅡの振替の金額およびその理由、レベル間の振替のタイミングの方針、レベルⅢのxx価値測定の評価プロセス、および報告期間終了時に保有するレベルⅢの投資の未実現損益の変動に関する開示要件は削除されている。
レベルⅢのxx価値測定に関するロールフォワードの代わりに、xx価値ヒエラルキーのレベル
Ⅲへの/からの振替ならびにレベルⅢの資産および負債の購入および発行に関する開示が要求さ れる。ASU第2018-13号はまた、非公開事業体に対するレベルⅢの調整に係る開示要件を改訂する。本指針は、2019年12月15日以降に開始する年度より適用される。また、早期適用が認められてい る。ファンドは、2019年5月31日に終了した期間よりASU第2018-13号の規定を適用している。
11.後発事象
経営陣は、当財務書類が発行可能となった日付である2019年9月26日までについて後発事象の検討を行った。
2019年6月1日から2019年9月26日までに、投資者は、米ドルクラス受益証券に関し、1,941,696米ドルを、円(ヘッジあり)クラスに関し、478,052米ドルをファンドに対し申込んだ。米ドルクラスおよび円(ヘッジあり)クラスに関し、ファンドからの買戻しはなかった。
投資運用会社であるK2アドバイザーズ・ジャパン株式会社は、2019年10月1日付で、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社と合併した。
経営陣は、当財務書類について追加の開示を必要とするようなその他の後発事象はないものと結論付けた。
当財務書類は、2019年9月26日に承認された。
(3) 投資有価証券明細表等
オフショア・ストラテジー・ファンド
-NKプレミアムCATボンド・ファンド投資有価証券明細表 2019年5月31日現在
マスター・ファンドへの投資
名目保有高
公正価値米ドル
純資産比率%
日本円
ケイマン諸島
NK CAT Bond Fund Class A JPY (Hedged)
Shares 418,725 37,794,232 37.98
米ドル NK CAT Bond Fund Class A USD Shares 610,911 60,785,670 61.09
マスター・ファンドへの投資合計
(取得原価: 97,941,227米ドル) 98,579,902 99.07
記号 | 通貨 | 国名 |
JPY | 日本円 | 日本 |
USD | 米ドル | アメリカ合衆国 |
添付の注記は、当財務書類の不可分の一部である。
≪参考情報:マスター・ファンドの投資有価証券明細表≫
NK CATボンド・ファンド投資有価証券明細表 2019年5月31日現在
CATボンド 名目保有高
公正価値米ドル
純資産比率%
バミューダ Bowline Re Ltd 2018 | Series A FRN 23-May-25 | 4,800,000 | 4,606,560 | 3.53 | |||||
Bowline Re Ltd 2019 | FRN 20-Mar-26 | 1,750,000 | 1,746,500 | 1.34 | |||||
Cape Lookout Re Ltd | FRN 25-Feb-22 | 5,000,000 | 4,887,500 | 3.74 | |||||
Everglades Re II Ltd 2017 1A FRN 08-May-23 | 1,000,000 | 975,400 | 0.75 | ||||||
Everglades Re II Ltd FRN 04-May-21 | 700,000 | 680,050 | 0.52 | ||||||
Floods-Mar-t Re Ltd | 0.5% | 07-Mar-22 | 4,000,000 | 3,962,800 | 3.03 | ||||
Floods-Mar-t Re Ltd | 2018 | 1 A FRN 06-Aug-21 | 4,000,000 | 3,905,200 | 2.99 | ||||
Galilei | Re | Ltd | 2016 | 1 B 1 FRN 08-Jan-23 | 4,000,000 | 3,964,000 | 3.04 | ||
Galilei | Re | Ltd | Ser C 1 FRN 08-Jan-23 | 5,500,000 | 5,451,050 | 4.17 | |||
Galileo | Re | Ltd | Ser A FRN 06-Nov-20 | 4,500,000 | 4,471,200 | 3.42 | |||
Kilimanjaro | Ii | Re | Ltd | A1 FRN 20-Apr-21 | 500,000 | 484,450 | 0.37 | ||
Kilimanjaro | Ii | Re | Ltd | FRN 20-Apr-21 | 2,000,000 | 1,997,800 | 1.53 | ||
Kilimanjaro | Ii | Re | Ltd | FRN 21-Apr-22 | 2,000,000 | 1,922,400 | 1.47 | ||
Kilimanjaro | Re | Ltd | 2018 1 | A1 FRN 06-May-22 | 1,000,000 | 963,500 | 0.74 | ||
Kilimanjaro | Re | Ltd | 2018 1 | FRN 05-May-26 | 2,400,000 | 2,263,440 | 1.73 | ||
Kilimanjaro | Re | Ltd | FRN 06-Dec-19 | 6,000,000 | 5,910,000 | 4.53 | |||
Manatee Re | Ltd | Ii | FRN 09-Jun-25 | 1,250,000 | 1,223,625 | 0.94 | |||
Manatee Re | Ltd | Ii | Ser B FRN 09-Jun-25 | 5,650,000 | 5,458,465 | 4.18 | |||
Northshore | Re | Ii Ltd 18 1 A FRN 08-Jul-22 | 2,125,000 | 2,068,263 | 1.58 | ||||
Northshore | Re | Ii Ltd FRN 06-Jul-20 | 5,000,000 | 4,912,500 | 3.76 | ||||
Riverfront | Re | Ltd Ser B FRN 15-Jan-21 | 3,300,000 | 3,164,040 | 2.42 | ||||
Sanders Re | Ii | Ltd Series B FRN 07-Apr-23 | 7,700,000 | 6,891,500 | 5.28 | ||||
Sanders Re | Ltd FRN 07-Apr-22 | 3,550,000 | 3,387,410 | 2.59 | |||||
Torrey Pines Re FRN 09-Jun-20 | 4,575,000 | 4,505,918 | 3.45 | ||||||
Ursa Re Ltd 2016 1 A FRN 10-Dec-22 | 4,367,000 | 4,305,862 | 3.30 | ||||||
Ursa Re Ltd D FRN 24-Sep-21 | 1,200,000 | 1,162,440 | 0.89 | ||||||
Ursa Re Ltd E FRN 27-May-20 | 3,300,000 | 3,262,380 | 2.50 | ||||||
バミューダ合計(取得原価: 91,320,472米ドル) | 88,534,253 | 67.79 | |||||||
ケイマン諸島 Caelus Re IV Ltd FRN 06-Mar-20 | 3,300,000 | 3,220,800 | 2.47 | ||||||
Casablanca Re FRN 4-Jun-20 | 2,000,000 | 1,986,000 | 1.52 | ||||||
Residential | Re | 18 | Ltd | FRN | 06-Dec-25 | 2,600,000 | 2,518,620 | 1.93 | |
Residential | Re | 19 | Ltd | FRN | 06-Jun-27 | 3,000,000 | 2,964,000 | 2.27 | |
Residential | Re | 19 | Ltd | FRN | 06-Jun-27 | 550,000 | 547,800 | 0.41 | |
ケイマン諸島合計(取得原価: 11,503,744米ドル) | 11,237,220 | 8.60 |
NK CATボンド・ファンド投資有価証券明細表 2019年5月31日現在
(つづき)
CATボンド(つづき) | 名目 保有高 | 公正価値 米ドル | 純資産 比率% | |
アイルランド Atlas IX Cap Dac 2016 1 A FRN 08-Jan-20 | 6,750,000 | 6,596,100 | 5.05 | |
アイルランド合計(取得原価: 6,730,636米ドル) | 6,596,100 | 5.05 | ||
シンガポール Manatee Re III Pte Ltd A FRN 07-Jun-22 | 875,000 | 874,913 | 0.67 | |
Manatee Re III Pte Ltd B FRN 07-Jun-22 | 2,350,000 | 2,349,765 | 1.80 | |
シンガポール合計(取得原価: 3,225,000米ドル) | 3,224,678 | 2.47 | ||
国際機関 IBRD FRN 20-Dec-19 | 2,672,000 | 2,641,003 | 2.02 | |
IBRD FRN 14-Feb-20 | 4,750,000 | 4,700,125 | 3.60 | |
IBRD FRN 15-Mar-21 | 2,000,000 | 1,976,600 | 1.51 | |
IBRD FRN 15-Mar-21 | 1,000,000 | 700,000 | 0.54 | |
国際機関合計(取得原価: 10,435,280米ドル) | 10,017,728 | 7.67 | ||
イギリス Atlas Capital UK 2019 FRN 08-Jun-26 | 2,725,000 | 2,724,728 | 2.09 | |
イギリス合計(取得原価: 2,725,000米ドル) | 2,724,728 | 2.09 | ||
CATボンド合計(取得原価: 125,940,132米ドル) | 122,334,707 | 93.67 |
●投資運用会社の合併について
投資運用会社であったK2アドバイザーズ・ジャパン株式会社は、2019年10月1日付で関連会社であるフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社と合併しました。合併後の存続会社はフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社です。
(変更適用日:2019年10月1日)