OPS664
Cutting Plotter コントローラ
OPS664
取扱説明書
MANUAL NO. OPS664-UM-101
登録商標について 2
本書に関する注意 2
索 引 10
グラフテック株式会社(以下、当社と呼びます)は、本規定とともに提供するソフトウェア(以下、本ソフトウェアと呼びます)を、日本国内に限って使用する権利を、下記条件にもとづきお客様に許諾し、お客様も下記条件にご同意頂くものとします。
1. 著作権
本ソフトウェアおよび本ソフトウェアに伴って提供されるマニュアル等の印刷物に記載された情報の著作権は本ソフトウェアまたは当該印刷物に記述された個人または法人にそれぞれ属します。
2. 使用権
① お客様は、本ソフトウェアを一時に一台のコンピュータ機器に使用できます。
② お客様は、本ソフトウェアを輸出または日本国外に持ち出すことはできません。
3. 複製または改造
① お客様は、予備(バックアップ)のため、本ソフトウェアを複製することができます。この場合、お客様はすべての複製物に本ソフトウェアに付された権利(著作権)表示を行うものとします。
② お客様は、本ソフトウェアの逆アセンブルおよび逆コンパイルを含め、いかなる方法によっても、本ソフトウェアを改変、結合、修正、その他の翻案を行うことはできません。
4. 第三者の使用
お客様は、本ソフトウェアおよび使用権を第三者に対して、再使用許諾、譲渡、移転、その他の処分を行うことはできません。
5. 保証
① 本ソフトウェアの記憶媒体の物理的不良のために、本ソフトウェアが正常に動作しない場合には、ご購入いただいた販売店にお申しつけください。当該物理的不良について当社に責任がある場合無償で交換いたします。
② 前項の交換は本ソフトウェアの記憶媒体に対する当社の唯一の保証と致します。
③ 当社は本ソフトウェアを「そのままの状態で」提供します。当社およびサプライヤーは、お客様が本ソフトウェアまたはドキュメンテーションのご使用によって得られる可能性のある性能または結果については保証致しません。また、当社およびそのサプライヤーは、第三者の権利の不侵害、商品性または特定目的への適合性に関して、いかなる明示または黙示の保証も致しません。いかなる場合においても当社またはそのサプライヤーは、付随的、派生的または特別の損害について責任を負いません。たとえ販売店がその種の損害が発生する可能性について通知をしていたとしても、当社またはそのサプライヤーは責任を負うものではありません。第三者からなされる権利の主張に対する責任も負いません。
登録商標について
● 本書に記載されている会社名・製品名は、各社の登録商標または商標です。
●「OPS664」ソフトウェア本体および本書は、グラフテック株式会社がすべての著作権を保有しています。
本書に関する注意
● 本書の内容の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁止します。
● 本書の内容および製品の仕様は、将来予告なしに変更することがあります。
● 本書および製品の内容につきましては万全を期しておりますが、万一ご不明な点や誤りなどお気付きの点がございましたら、弊社またはお買い上げの販売店にご連絡ください。
● 本書、および製品を運用した結果の影響につきましては、上記の項に関わらず責任を負いかねますのでご了承ください。
サポート
● グラフテック株式会社 コールセンター
TEL : 0000-000000(ナビダイヤル)
受付時間 9:00 ~ 19:00(土・日・祝祭日と弊社指定の休日を除く)
※ ただし、通話地域制限がある内線電話からはご利用できません。全国通話ができる電話機をご使用ください。
また、携帯電話をご使用の場合、ナビダイヤルにつながらない事があります。その場合は、 045-825-6382 におかけください。
FAX : 0000-000000
E-mail : xxxxxxx@xxxxxxxx.xx.xx
● ドライバソフトのアップデートに関しては、グラフテックのホームページ(下記アドレス)にて行っております。
おことわり
本説明書に掲載されているソフトウェアのイメージ図は、一部に開発時のものを使用しており、細部の表示が実際のものと異なる場合があります。機能や設定の配置などは、実際のものと変わりありませんので、ご了承ください。
コントローラは、Windows 2000/XP上でカッティングプロッタをセットアップすると自動的にインストールされます。
1.1 コントローラとは
コントローラは、これまでプロッタの操作パネル上で行っていた設定のうち、頻繁に使用するカット条件設定や、複雑なトンボ読み取りの手順等をコンピュータ上で簡易に行えるようにしたソフトウェアです。
ドライバと協調して動作する場合、操作の効率が向上します。
※ コントローラは、文字切りやプリント& カットなどに使用されることを前提に設計されています。一度のカット出力で複数のカット条件を出力するような工業的な目的の使用には適しません。
※ 付属されているIllustratorプラグインは、コントローラと同様の機能を有していて、Illustratorから直接図形データを取得し、そのままプロッタに出力するため、より直感的な操作が可能です。 Illustratorから出力される場合は、Illustratorプラグインでのご使用をお勧めします。
1.2 動作環境
ソフトウェアが動作するためのシステム(最低条件)は、下記のものが必要です。 OS :Windows 2000 / Windows XP
CPU :PentiumⅢ 600MHz 以上
メモリ:128MB 以上(推奨256MB 以上)
モニタ:1024 × 768 High Color が表示できること(推奨True Color)マウス
CD-ROM ドライブ
FC7000(USB接続)
※ プリンタポート・シリアルポート接続では動作しません。
第2 章 コントローラの使い方
2.1 コントローラの起動
コントローラを起動するには、「スタートメニューから起動」と「印刷メニューから起動」の2 つの方法があります。
① 付属されているCD-ROM を使用し、セットアップを実行してください。
※ セットアップに関しては、クイックマニュアルを参照してください。
② カッティングプロッタをUSB接続し、メディアをセットしてください。
③ コントローラを起動します。
スタートメニューから起動
コントローラは、Windows のスタートメニューから呼び出すことができます。
登録されている場所は、[スタート]→[(全ての)プログラム]→[Graphtec Cutting Plotterコントローラ]→[Cutting Plotterコントローラ]です。
※ スタートメニューから起動した場合、テスト・クロスカット以外のカット作業を行うことはできません。
印刷メニューから起動
アプリケーション上で、ドライバを使用してカッティングプロッタに印刷すると、自動的にコントローラが起動します。
コントローラが起動すると、下記のようなウィンドウが表示されます。
※ スタートメニューから起動した場合、[キャンセル][カット開始]ボタンが[閉じる]ボタンに変更されます。
コントローラの機能を各設定項目に沿ってご説明します。コントローラを起動すると、下記の画面が表示されます。
プロッタの設定を使用する/コントローラの設定を使用する
...............カット条件(ペン種・カット圧・スピード・品質・オフセット)をプロッタで設定して使用するか、コントローラで設定して使用するかを選択します。
「コントローラの設定を使用する」を選択した場合
プロッタのLCD には条件番号「9」が表示されます。コントローラの設定は、この条件番号「9」に対して行われます。
「プロッタの設定を使用する」を選択した場合
コントローラのカット条件設定は、無効となります。
メディア選択 コントローラでは、メディアの種類ごとに簡易にカット条件を呼び出せるよう
に、カット条件をまとめて名前を付け、ファイルとして下記のように管理します。ファイル名:蛍光フィルムA(設定ファイル「蛍光フィルムA」に保存される設定)
・カッター選択(ペン種):CB09UA
・カット圧 :20
・スピード :10
・品質 :1
・オフセット :0
最も標準的な設定ファイルは、コントローラと共にインストールされます。
「メディア選択」では、設定ファイル名が選択肢として表示され、選択されているファイルの内容が、その下に表示されます。選択されているメディアを変更すると、ウィンドウに表示されている設定が変わり、同時にプロッタの設定も変更されます。
リスト編集 設定ファイルを編集・管理するための[リストの編集]ウインドウが表示され、
設定ファイルの新規作成・変更・削除・コピーを行うことができます。
※[リストの編集]xxxxxについては、「2.3 リストの編集」を参照してください。
テスト 現在、表示されているカット条件で、カット品質をチェックするためのテスト
カットを行います。
テストカットを行う位置にカッターを移動させ[テスト]ボタンを押すと、1cm
× 1cmのテストパターンをカットします。
※ テストカットの結果を見て、メディアが切れ、台紙にわずかにあとが付くようであれば、正しいカット条件です。正しく切れていない(台紙を切ってしまった・メディアが部分的に切れていないなど)場合は、カッターの刃出し量を調整するか、カット圧・スピードなどを変更してください。
※ カットの結果は、カットするメディアの材質などにより変化します。カットしたことのないメディアをカットする場合は、必ずテストカットを行ってください。
条件変更 現在選択されているカット条件の設定を変更します。
カット条件設定のウィンドウが表示され、内容の変更とテストカット・カット圧テストなどを行うことができます。修正した内容は、設定ファイルとして保存され、さらにプロッタの設定も更新されます。
※ カット条件設定については、「2.4 カット条件設定」を参照してください。
プロッタ設定読込
...............プロッタに設定されているカット条件をコントローラに取り込みます。
[プロッタ設定読込]ボタンを押すと、プロッタの操作パネルに表示されている内容が、カット条件設定のウィンドウに表示されます。[OK]ボタンを押すと「、メディア選択」で現在選択されている設定にこの内容が反映されます。
ポジション移動 ▲印の方向にカッターを移動させます。
キーボードの[SHIFT]キーと同時に押すと低速移動し、[CTRL]キーと同時に押すと高速移動します。
※ プロッタが、レディ状態のときのみ機能します。
キーボード使用 キーボードの[←↑↓→](矢印)キーを使用してカッターを移動させます。
キーボードの[SHIFT]キーと同時に押すと低速移動し、[CTRL]キーと同時に押すと高速移動します。
[←↑][→↓]など水平方向と垂直方向のキーを2 つ同時に押すと、斜めに移動させることができます。
※[←→][↑↓]など対極のキーを同時に押すと、キー操作は無視されます。
※ プロッタが、レディ状態のときのみ機能します。
原点セット 原点を設定する場合に使用します。
原点を設定したい位置にカッターを移動させ[原点セット]ボタンを押すと、その位置が原点に設定されます。
クロスカット 現在の位置でセットされているメディアを切り離します。
任意の位置でカットさせたい場合は、プロッタの[POSITION](▲▼)キーや[ポジション移動](▲▼)ボタンを押して、メディアをフィードさせてください。
※ シート紙の場合は、用紙交換メッセージをプロッタに表示します。
画面イメージ カットを実行するアプリケーションで設定した用紙方向を指定します。
ご使用のアプリケーションで、横長のエリアに対してデザインを行っている場合は右のイメージを、縦長のエリアに対してデザインを行っている場合は左のイメージを選択してください。
用紙セット方向 トンボ読み取りがオフの場合
メディアに対して、どちらの方向に作図するかを設定します。
右側を選択した場合、プロッタに向かって右下が原点となります。紙送り方向の奥に向かって作図を行いますので、ロール紙を使用しメディアの幅より長い文字列をカットするような場合は、こちらを選択してください。
左側を選択した場合は、プロッタに向かって左下が原点となり、プロッタを正面から見た場合、アプリケーションでデザインした方向と同じ方向にカット結果が作図されるため、より直感的に使用できます。
トンボ読み取りオンの場合
印刷結果をプロッタにセットする際の方向を設定します。
印刷結果をデザインの右側からプロッタにセットする場合は右側を、デザインの上側からプロッタにセットする場合は左側を選択してください。
トンボ読取 プリンタで印刷した印刷物に重ねてカットをする場合に指定します。
トンボ読み取りを行うには、印刷物にトンボが印刷されている必要があります。
トンボ自動読取 ..「. トンボ自動読取」がオンの場合は、カット開始時にトンボを自動で検索して読み取りを行い、読み取りが正常に行われると、続けてカットを行います。
「トンボ自動読取」は、現在のペンの位置から用紙の中心に向かって一定の範囲にあるトンボを自動で検索する機能です。トンボの位置が近くに無い場合は検索がうまくいかない場合があります。このような場合は、「トンボ自動読取」をオフにし、ペンを第1 トンボの上に移動してから[読取スタート]ボタンを押してトンボの読み取りを行ってください。
※ 第1 トンボとは、コントローラに表示されているイメージ図で、緑色に塗りつされている位置にあるトンボのことです。
※ トンボとは、プリンタで印刷されたイメージの位置に、カットする位置を合わせるために使用される位置合わせマークのことです。印刷物に合わせてカットする場合、デザインの周囲にトンボを配置して印刷します。プロッタは、トンボセンサを使って印刷されたトンボを読み取って位置やサイズを補正し、印刷されたデザインに合わせてカットを行います。
「トンボ」は、四角形の角(L)の部分のような形状をしており、プリントイメージを囲むように配置されます。
※ トンボを使用する場合は、できる限りトンボやその周辺にプリントイメージが入らないようにしてください。
※ トンボを使用する場合は、インクジェットプリンタでの出力をお勧めします。レーザープリンタで出力した場合は、用紙の蛇行などにより印刷物が歪み、カット位置がズレる場合があります。
トンボ間距離 横のトンボ間距離(X)と縦のトンボ間距離(Y)を入
横(X)のトンボ間距離原点
縦(Y)の トンボ間距離
力します。
トンボ間距離は、トンボを作成する際にご確認ください。
トンボ詳細設定
...............トンボの読み取り数や長さなど、トンボを読み取る際に必要な設定を行うための[トンボ詳細設定]ウィンドウを表示します。
※[トンボ詳細設定]ウィンドウについては、「2.5 トンボ詳細設定」を参照してください。
読取スタート トンボ自動読取がOFF の場合に使用します。
ペンを第1 トンボの上に移動してから[読取スタート]ボタンを押すと、トンボの読み取りを開始します。
ヘルプ コントローラの各機能を簡単に解説するクイックヘルプを表示します。
バージョン情報 現在ご使用のコントローラのバージョン情報を表示します。
オプション コントローラのその他の設定を行います。
詳細設定 使用するプロッタの詳細設定を行うための[詳細設定]ウィンドウを表示します。
※[詳細設定]xxxxxについては、「2.6 詳細設定」を参照してください。
カット開始 コントローラが、印刷メニューから起動された場合に表示されます。
コントローラを終了し、カットを開始します。トンボ自動読取が指定されている場合は、最初にトンボの読み取りを行い、読み取りが正常に行われると続けてカットを行います。
キャンセル コントローラが、印刷メニューから起動された場合に表示されます。
[キャンセル]ボタンを押すと、カットせずにコントローラを終了します。
閉じる コントローラが、スタートメニューから起動された場合に表示されます。
[閉じる]ボタンを押すと、カットせずにコントローラを終了します。
カット条件ファイルの管理を行います。
リスト表示 メディア名とそれに保存されているカット条件をリストにして表示します。
セットアップ後の初期状態でリストに表示される設定ファイルは、目安として用意されているものです。そのまま使用しても最適な設定である保証はありません。テストカット機能などを利用して最適に設定し、リスト内のカット条件を変更・追加してご使用ください。
※ 最適なカット条件は、使用するメディアの種類や用途によって異なります。オレフィン系メディアなどは温度によっても素材の硬さが変化します。また、カッター刃の磨耗などによっても変化します。
新規 カット条件設定のウィンドウを表示します。
カット条件設定のウィンドウを[OK]ボタンで終了すると、新しい設定ファイルが作成されます。
※ 既にリストにあるメディア名では、設定ファイルを作成できません。
※ カット条件設定については、「2.4 カット条件設定」を参照してください。
変更 リストで選択された設定ファイルのカット条件設定のウィンドウを表示します。
ウィンドウ上で設定を変更してください。
※ カット条件設定については、「2.4 カット条件設定」を参照してください。
削除 リストで選択された設定ファイルを削除します。
コピー リストで選択された設定ファイルのカット条件設定のウィンドウを表示します。
ウィンドウ上でメディア名を変更して保存すると、新しい設定ファイルが作成されます。
※ カット条件設定については、「2.4 カット条件設定」を参照してください。
カット条件を作成、変更します。
メディア名 現在のカット条件名が表示されます。
名称は、任意に指定することができます。
※ メディア名は、半角で27 文字までが有効です。
カッター選択 カッター刃の型名、またはペンを指定します。
カット圧 カット/作図時のカット圧(筆圧)の大きさを指定します。
素材別・ペン種別により最適な設定が異なります。
スピード カット/作図時の用紙に対するペンの移動速度を指定します。
素材別・ペン種別により最適な設定が異なります。
品質 カット/作図時のペンの加速度を指定します。
小さい値を指定するほど品質は上がります。素材別・ペン種別により最適な設定が異なります。
オフセット カッター刃の種類によって決まる基本オフセット値に対して、微調整を行います。
※ 調整方法の詳細は、ご使用のプロッタの取扱説明書をご覧ください。
カット圧テスト 現在表示されている条件で、カット圧を変化させながらテストカットを連続5
回行います。
変化させる範囲は、現在の設定に「- 2」~「+ 2」を加えた範囲です。ウィンドウに表示されたカット圧が「10」ならば、「8」「9」「10」「11」「12」のカット圧でテストカットが実施されます。
テスト 現在表示されている条件で、カットの品質をチェックするためのテストカットを
行います。
テストカットを行う位置にカッターを移動させ[テスト]ボタンを押すと、1cm
× 1cmのテストパターンをカットします。
※ テストカットの結果を見て、メディアが切れ、台紙にわずかにあとが付くようであれば、正しいカット条件です。正しく切れていない(台紙を切ってしまった・メディアが部分的に切れていないなど)場合は、カッターの刃出し量を調整するか、カット圧・スピードなどを変更してください。
※ カットの結果は、カットするメディアの材質などにより変化します。カットしたことのないメディアをカットする場合は、必ずテストカットを行ってください。
キーボード使用 ...キーボードの[←↑↓→](矢印)キーを使用してカッターを移動させます。
キーボードの[SHIFT]キーと同時に押すと低速移動し、[CTRL]キーと同時に押すと高速移動します。
[←↑][→↓]など水平と垂直方向のキーを2 つ同時に押すと、斜めに移動させることができます。
※[←→][↑↓]など対極のキーを同時に押すと、キー操作は無視されます。
※ プロッタが、レディ状態のときのみ機能します。
xxxxとxxについて
...............コントローラの選択肢に対応するカッター刃とプランジャの表を表示します。
トンボの数や形など、読み取りに必要な詳細な条件を設定します。
xxxによる補正について
プロッタは、トンボを読み取ることによって、原点の位置合わせと座標軸方向の補正を行います。トンボを読み取る数によって、下記の様な補正を行います。
● トンボ読み取り数:2 点の場合(横方向の距離補正と傾き補正)
読み取った左下~右下トンボ間の距離を、コントローラの「トンボ間距離X」の数値に合わせるように、プロッタ上の座標系を伸縮し、傾きを補正します。
● トンボ読み取り数:3 点の場合(縦・横方向の距離補正と傾き補正)
読み取った左下~右下トンボ間の距離を、コントローラの「トンボ間距離X」の数値に合わせるように、また、左下~左上トンボ間の距離を「トンボ間距離Y」の数値に合わせるように、プロッタ上の座標系を伸縮し、傾きを補正します。
● トンボ読み取り数:4 点の場合(4 点補正)
読み取った左下・右下・左上・右上の全てのトンボの位置と、トンボ間距離X - Yの数値から計算されるデータ上の左下・右下・左上・右上の位置とで、範囲内の座標のゆがみを考慮して補正します。
● トンボ読み取り数:エリアの場合(セグメントエリア補正)
用紙送り方向に非常に長い作図(目安:2m)をカットする場合に有効です。中間トンボを境界として用紙送り方向を複数のエリアに分け、エリアごとに4 点補正を行います。これにより、印刷時のメディアの蛇行などを正確に補正することができます。
※ 中間トンボがある方向が、用紙送り方向になるようにメデイアをセットしてください。カッター移動方向に中間トンボがあっても読み取りは行いません。
補正方法 トンボの読み取り数を設定します。
中間トンボを使用してセグメントエリア補正を行う場合は、[エリア]を選択してください。
ステップ 中間トンボの配置間隔を数値で指定してください。
セグメントエリア補正を行う場合に有効です。
トンボの長さ トンボの基準点(角)から線の端までの長さを設定します。
トンボの太さ トンボの線の太さを設定します。
※ 製図機器であるプロッタと異なり、プリンタのほとんどの機種は、印刷される位置やサイズについて精度を保証していません。距離補正や4 点補正は、印刷された結果に従ってプロッタ上で座標系を変化させ、印刷位置とカット位置が可能な限り一致するように調整する機能です。これにより多くの場合カット位置が改善されますが、より高い精度でカット位置を合わせたい場合は、印刷にプリンタを使用するのではなく、精度保証されたインクジェットプロッタなどを使用してください。
※ プリンタ同士を比較した場合、一般にレーザープリンタはインクジェットプリンタより精度が悪いといわれています。特にシート紙を使用するレーザープリンタは、紙の蛇行などにより印刷にゆがみが生じている場合があり、このような印刷物を使用してプリント&カットを行っても良好な結果は得られにくくなります。
使用するカッティングプロッタの詳細設定を行います。
ページ長さ ロール紙を使用する際の1 ページの長さを設定します。
補正角度 刃先の角度制御を行うか行わないかの判別を行う基準角度を設定します。
設定した数値以上の角度で刃先の補正制御を行います。大きい値を設定すると、トータルのカット時間は短くなりますが、カットする図形の角が丸くなりやすくなりxxにカットできない場合があります。
ワンショット圧 タンジェントコントロール時のペンダウン直後のカット圧を設定します。
タンジェントコントロール時のカット圧に、このワンショット圧分加算した値を用います。カット圧が25 でワンショット圧が4 の時、ペンダウン直後のカット圧は一時的に29 になります。
ステップパス 設定した値を単位として刃先制御を行い、設定値以下のデータの刃先制御をと
ばして処理を行います。
設定値を小さくすると、円弧等の細かい刃先制御をスムーズに行うことができ画質が向上します。あまり大きな値を設定しますとカットした図形がxxにカットされなくなります。通常は「0」に設定して使用することをお勧めします。
ペンアップスピード
...............ペンアップ時の移動スピードを設定します。
ペンアップスピードを速くすることで、作業時間を短縮することができます。
自動用紙送りを使用する
...............オンに設定すると、データ受信時に自動的に設定した量の用紙を送り出し戻す動作を行います。
この動作により、メディア上にグリットローラーの跡をつけてメディアのズレを防止するとこができます。また、ロール紙を使用するときに、メディアを引き出す作業を本機が自動的に行います。
...............メディアを固定するために使用しているファンの強弱を設定します。
裏書きモード 作図原点の位置と座標軸を反転し、裏書き(ミラー)モードにします。
※ この機能は、プロッタの電源を切るとオフになります。
距離補正 使用するメディアの種類や厚さによって発生する、カット/作図の線分の長さ
のズレを補正します。
補正値は、線分のズレの量をパーセントで補正します。
たとえば補正値を0.05%に設定すると、2m(2000mm)の長さが2000 × 0.05%= 1mm増えて、2001mmとなります。また、8 つのカッターペン条件設定に個別に設定が行えます。
タンジェントコントロール
...............厚いメディア(厚みが0.3mm 以上)をカットするときに有効です。
刃がメディアに埋まってしまって刃の回転がうまくいかず、始点と終点が一致しない、コーナーがシャープに切れないような場合にこの設定をオンにします。 8 つのカッターペン条件設定に個別に設定が行えます。
● モード1
切り始めと切り終わりの位置と角度のきついコーナー部分をオーバーカットし、切り残しを防止します。また、刃が大きく回転するときは、メディアの表面に刃先を移動するため、メディアの硬xx厚みの影響を受けないシャープなカットが行えます。
● モード2
切り始めと切り終わりの位置のみオーバーカットします。また、切り始めの位置のみメディアの表面で刃を回転します。モード1 と比較して途中の刃の制御が簡単なためカット時間が短くなります。
コマンド 作図コマンドの設定を行う、[コマンド選択]ウィンドウを表示します。
出力するアプリケーションに合わせて、GP-GL・HP-GL のいずれかを選択してください。なお、[コマンド選択]xxxxxは、プロッタがコマンドを受け取れる状態でのみ、[OK]で終了することができます。
※ コントローラがドライバから呼び出された場合は、GP-GL固定となり変更できなくなります。
※ 各設定の詳細については、カッティングプロッタの取扱説明書を参照してください。
第3 章 エラーメッセージ
「USBポートが使用中です。少し待ってから再実行してください。」
「プロッタとの通信が行なえません。USBケーブルが正しく接続されていること、プロッタの電源が入っていることを確認してください。」
「プロッタとの通信エラーが発生しました。プロッタの電源を入れ直してください。」
⇒ メッセージの指示に従ってください。
「GITKUSBP.DLLが見つからなかったため、コントローラを開始できませんでした。コンピュータを再起動するか、コントローラを再度インストールしてください。」
「GITKUSBP.DLL内の関数が見つからなかったため、コントローラを開始できませんでした。コンピュータを再起動するか、コントローラを再度インストールしてください。」
⇒ メッセージの指示に従ってください。
再度インストールする場合は、現在インストールされているコントローラを削除してください。
「トンボ読み取りに失敗しました。トンボ間距離設定は正しいですか?トンボパターンは正しいですか?用紙は正しくセットされていますか?確認して再実行してください。」
⇒ メッセージの指示に従ってください。
「トンボ読取が行なわれていません。印刷とカット位置があわない可能性があります。カットを実行しますか?」
⇒「トンボ読み取り」機能がON になっています。印刷物のトンボを読み取って、印刷に沿ったカットを行う場合はトンボ読み取りを行ってからカットを実行してください。通常のカットを実行する場合はトンボ読み取り機能をOFF にしてください。
い
インストール 3
う
裏書きモード 9
え
エラーメッセージ 9
お
オプション 5
オフセット 6
か
カッター選択 6
xxxxとペンについて 7
カット圧 6
カット圧テスト 6
カット開始 5
カット条件設定 6
画面イメージ 5
き
キーボード使用 4, 7
起動 3
キャンセル 5
距離補正 9
く
クロスカット 4
コマンド 9
コントローラとは 3
コントローラの設定を使用する 4
さ
削除 6
し
自動用紙送りを使用する 8
条件変更 4
詳細設定 5, 8
新規 6
す
ステップ 8
ステップパス 8
スピード 6
せ
設定方法 4
た
タンジェントコントロール 9
て
テスト 4, 6
と
動作環境 3
閉じる 5
トンボ間距離 5
トンボ自動読取 5
トンボ詳細設定 5, 7
は
バージョン情報 5
はじめに 3
ひ
品質 6
ふ
ファンコントロール 9
プロッタ設定読込 4
プロッタの設定を使用する 4
へ
ページ長さ 8
ヘルプ 5
ペンアップスピード 8
変更 6
ほ
ポジション移動 4
補正角度 8
補正方法 7
め
メディア選択 4
メディア名 6
よ
用紙セット方向 5
読取スタート 5
り
リスト表示 6
リスト編集 4, 6
わ
ワンショット圧 8
け
原点セット 4
こ
コピー 6
トンボとは 5
トンボの長さ 8
トンボの太さ 8
トンボパターン 8
トンボ読取 5
●本書の記載事項は、お断りなく変更することがありますのでご了承ください。
OPS664(コントローラ)取扱説明書
(OPS664-UM-101)
2005 年3 月24 日発行
第1 版 第1 刷
発 行 横浜市戸塚区品濃町503-10
グラフテック株式会社