導入目的. 世紀になって爆発的に普及した超並列型次世代シーケンサー(NGS)は急速に分子生物学の重要技術となり、様々な分野で革新的な研究成果を次々に生み出している。それとともに NGS の新規原理やケミストリに基づく改良や新技術の導入によって、NGS の機器の性能もムーアの法則を超える勢いで向上している。 国立科学博物館(以下、当館という。)の各研究部においても当館に導入されている illumina 社製小型 NGS の Miseq の使用や外部業者への委託等によって、全ゲノムリシーケンスやターゲットキャプチャーによるゲノムワイド SNP解析、オルガネラゲノムの決定、MIG-seq による縮約ゲノム解析、メタゲノム解析などの NGS を活用した研究が進められている。このように NGS を利用した研究が進む一方で、当館の NGS 解析環境は 2015 年度に導入された Miseq のみであり、その稼働回数は年間 80 回近くに及ぶ。そのため、使用者間でのスケジュール調整などが必要であったり、機器のメンテナンスと重複したりと研究が停滞する事態も発生している。また、Miseq は最大リード数が 2500 万と小型であり、一方で委託業者が採用している illumina 社製 Novaseq X plus は 12 億リード以上と、解析可能リード数に開きがあるという問題がある。さらに業者での委託解析は結果が得られるまで 1 ヶ月程度かかるため、迅速なデータ取得が難しいという問題もある。今後も特に人類研究部を中心に複数の研究部で全ゲノムリシーケンスやターゲットキャプチャーによるゲノムワイド SNP 解析、消化管内の菌叢解析、土中の菌類のメタゲノム解析などが大規模に進められる予定であり、当館内でこれらの解析が可能かつ個々の研究者自身で運用可能な中程度の解析リード数の NGS を導入することが求められている。新規 NGS の導入によって研究のさらなる効率化・迅速化を進めることができ、今後の研究成果の飛躍的発展が期待される。
導入目的. 本学では、統計解析ソフトウェア IBM 社製 SPSS を導入し、教育・研究のために本学構成員に提供している。統計解析ソフトウェアは本学の多くの構成員が利用しているため、令和5年度も継続して利用できるようにする。
導入目的. 概要 筑波大学附属病院の人間ドックでは研究目的のオプション検査として「ゲノム・ドック」を開始する。本メニューは個人の血液サンプルから全ゲノム解析を行い、個人情報の取り扱いに配慮し未来の医療に役立つデータネットワークを構築するとともに、その解析結果から個人のがんのリスクや薬剤の副作用の予測に役立つ情報を報告書として返却するものである。今回のデータサーバーは本学が共同研究を締結している学内ベンチャー企業に設置し、全ゲノム解析結果を保存するとともに筑波大学附属病院とセキュアな回線で接続し、相互にデータを送受信するために利用する。
導入目的. 筋力は ADL(Activity Daily Life)や QOL (Quality of Life)に関わる重要な要素で あり、リハビリテーションにおいて筋力増強へのアプローチとその評価は日々行われている優先事項である。これまで、筋力評価は徒手筋力検査 (manual muscle testing: MMT)や Hand-held Dynamometer (HHD)等を用いて行われてきたが、これらの筋力測定は誤差が大きく再現性が低いという問題点があり、患者の筋力の回復を鋭敏に捉えるためには筋力を正確かつ再現性高く評価できる機器が必要である。多用途筋機能評価運動装置は等速性筋収縮(アイソキネティック)に代表される筋収縮の条件を設定した状態での筋機能評価として、筋力、瞬発力、仕事量、筋持久力及び左右差等の評価を様々な人を対象に行うことができる。現在、本施設で使用中の装置は経年劣化及びシステム環境の劣化が進んでおり、安定した運用が非常に困難な状況となっているため、新しいシステムへ移行が必要である。
導入目的. 文部科学省ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業「地域医療の多様なニーズにシームレスに対応できるオールラウンダーの養成」を実施するうえで、大学・地域を結びつけるべく、オンデマンドコンテンツの開発・提供のための動画配信システムを整備するものである。現在も、講習会・研修および授業の配信を積極的に行っており、これまでの配信技術のノウハウを詰め込んだポストコロナ時代に活用できる新しい映像コンテンツ配信システムを導入する。導入によってこれまでのシステム同等以上のコンテンツ配信サービスするため導入するものであり、本件においては、既存の動画コンテンツ配信システムのコンテンツ・視聴履歴などの移行作業も含まれる。
導入目的. 導入予定のロボットトラクタは、令和4年度国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センターの試験研究委託である「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の中の 「キャベツ栽培の自動化一貫体系の確立に向けた研究開発」のために使用する。 本研究プロジェクトでは、キャベツ栽培において、耕起、畝立、定植、除草、防除、収穫という作業をデータ連携しながら自動化・無人化を行い、労働力の削減や所得の向上を目指すものである。導入予定のロボットトラクタは耕起、砕土、整地、畝立作業および中耕除草、防除作業等の一連の作業を無人のロボットトラクタで行うために各種自動化技術を搭載して社会実装を行うことを目的とする。コンソーシアムのメンバである帯広畜産大学の研究グループはこれまでにリバーシブルプラウの自動反転と無人のプラウ作業について実証研究を行っている。 本調達ではキャベツ栽培での核となるロボットトラクタを導入するものである。そのため、以下に示す技術的要件を満たした機材の調達を必要とする。
導入目的. 国立大学法人筑波大学(以下「本学」という)は、遠隔講義・自動収録システムを導入し、当該システムの導入された部屋で実施された授業風景等の収録および配信に使用している。本調達は、当該システムの導入されている教室の一部において、旧式の機器から新式の機器への更新を目的とするものである。また、一部の教室において旧式の機器の撤去もあわせて実施する。
導入目的. 既存の大動物検診車は、平成6年に導入し22年が経過しており、装置の老朽化が著しく、老朽化による不具合や消耗品の不足、アナログ式であることによる画質低下などにより、教 育研究に著しく支障を来している。 本システムを導入することで高精度な臨床画像データの取得等が可能となり、世界トップクラス大学等との国際共同研究を発展・深化させることができ、その国際共同研究への学生の参画により、グローバルな視野を持つ人材を育成することができる。加えて、多数の健康診断症例数を確保でき、アジアで初となる獣医学教育の欧州認証取得に大きく寄与するとともに、学生の臨地実習の充実、地域の若手獣医師の卒後教育の実施による地域獣医療への貢献により、本学の機能強化を一層促進させ、「グローバル社会の要請に即した農学系人材の育成」を実現することを目的とする。 Ⅱ 調達物品名及び構成内訳 産業動物総合画像診断システム 一式 (内訳)
導入目的. 本計算サーバは、本研究「次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発/人工知能 技術の適用領域を広げる研究開発/自動機械学習による人工知能技術の導入加速に関する研究開発」において、自動機械学習の一分野であるニューラルアーキテクチャサーチの研究を実施するために導入するものである。
導入目的. 分子生物多様性研究資料センターでは,所蔵する DN♙ 試料を維持・管理するために超低温槽 26 台(総容量約 17,000L)を運用している.このうち 20 台は 2010 年度末に購入され たものであり,経年劣化が進み 7 台はすでに使用できない状態となっている.現在稼働している超低温槽についても,コンプレッサーの異常による警報が出るなど故障が多発しているため,試料の安全な維持管理が困難となる可能性が高い.さらに,フロン全廃が決定したため,これら 2010 年度に購入した機種の修理も不可能となっている.そこで,今後も試料を安定的に維持管理するために超低温槽を更新する.